【黒バス】黄瀬涼太の姉は女子最強『華の四皇』の1人

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緑間「全く、敵わないな…涼春には…」



後半戦に入り、ダブルチームに付かれながらも意図も簡単に抜き去ってしまう涼春を観ながら、涼春がどれだけ自分の中で大きい存在なのか、俺は改めて感じていた。




……………………
俺が涼春に出会ったのは中学1年の頃、
帝光中に入りスタメンとして、初めての公式試合に臨んだ時。

中学に入った時の俺は既にバスケに対する「楽しい」や「好き」という感情はなく、

「勝利」


その為だけにバスケに没頭していた。


だから、試合中に笑顔を見せながらプレーする涼春や秋花さん達を見る目は、良いものではなかった思う。

偶然にもその大会の数日後に帝光中と白百合女子で練習試合があり、俺は涼春に負けた。

それもコテンパンに……。



最初は俺のプライドが許さず、会うたびに涼春に勝負を挑んでは負けていた。以来、俺は一度も涼春に勝った事がない。


涼春とバスケをするうちに、



俺の涼春に対する気持ちは「嫌悪」から「興味」「好意」に変わっていた。

感情を表になど全く出さない俺に、涼春はいつでも笑いかけてくれた。
今思うと、自分を見てくれていることが彼女の前だと実感でき、とても嬉しかったんだと思う。




俺を「キセキの世代」で括(くく)らず、1人のバスケをする人間として見てくれた。
交際を申し込んだ時は驚いていたが、快く了承してくれた。


涼春に出会って、大きく変わった…。
変えさせられた、と言ってもいいかもしれない。


俺は笑顔を見せながらバスケをする涼春が好きだ。
これからも、それは絶対変わる事はないのだよ。

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