ファン 2 ページ3
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私はドリフェスの後を狙った
出待ち、とかはしたくないけどそうするしかない
「A〜ほんとにやるの？」
友達のハルが聞いてくる
帰りたい。と顔が言っているけど気づいてないフリをする
「当たり前。こんなチャンス逃せないよ」
私は巴日和に恋をしている
ガチ恋。
リアコなんて疎まれるのは分かってるけど
好きなのは仕方がないじゃない？
これが上手くいったら、ほんとにただの巴日和推しに戻る。
最後の思い出ってやつ。
「あ、出てきたよ」
ハルが見ている先には巴日和と乱凪砂が居た。
仲良いんだな...
じゃなくて、...
「行ってくるね！」
この機会を逃すわけにはいかないんでね！
私は2人が居るところへ走った
「あの！」
私の声が聞こえる距離まで走り、声をかけた
2人が同時にこちらを見る
特に何の感情も持たない表情で。
出待ちはそこまで珍しくないんだろう
「君はfineのファンかな？サインとか握手とか...」
巴日和が何か言っているが私には今、聞く余裕が無い
どんな言葉を繋ごうかと必死に頭を巡らせる
「あ、えっと...」
私の視線が自然と下に下がる
2人とも顔が綺麗すぎる...
綺麗な顔を前にして堂々としてられる人は居るのだろうか...？
いや、今はそんなことどうでもいい。
とにかく、
「ファンです！遊んでください！」
沈黙がとても長かった
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作者名：璃月 | 作成日時：2019年8月27日 21時
