テレカクシ思春期【宮地清志】

chapter５ ページ6

『おにいーちゃん!!!』


『あぶねーって!!!』


『へ!?』


ズササササ!!!


『『セーーフ!!!』』


『おにいーちゃん…だいすきっ』


『『…俺も』』



オトナだってフリしたり



「がーーんばれーーーっ!!!」


「バカか」


「大声で言わなくても聞こえてるっつーの」


「えへへへっ」



コドモだってフリしたり



「…っ……うぅ……ッ」



写真立ての中に入ってある…写真を見て


声を殺して泣いている…A



「…本当、変わんねぇよな」


「もう少し俺達を頼れっつーの」



変わらねぇ泣き顔



「たまには３人で出掛けるか」


「そーだな」



グイッ



「兄貴……ッ」


さあ言葉にするから



「ほら行くぞ」


「泣き止め、さもないと轢く」


「………うんっ」



お前は…いつまでも『大切な妹』だ



これからもずっと



変わらないな…明日も



ずっと隣で見てるからな？



「ありがとう、お兄ちゃん!!!」


「「おう…///」」

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