迷ったあげく ページ9
玲side
迷ったあげく、僕達は一度落ち着くための場所を開いている物置の影に決めた。
「ぁ、あの.....、それで、剣さんたちは、ボスの命令遂行はどうなりましたかね?」
剣さんの足から血をぬぐい去り、僕のカーディガンをちぎって傷口にきつく巻き付ける
「おっ、お前、そんな迷いなく引きちぎるなよ.....!?」
剣さんが驚いて僕を見つめるけど、無視する
「ごめん玲、任務はまだ全然出来てないよお.....」
「あーりゃま、ボス待ちくたびれてるしなあ、なんか手土産持ってった方がいいかもね〜」
「姉さん!茶化してる場合じゃないですよ??早く持ち帰らなくちゃ、」
「まあ待てよ、玲。果報は寝て待てって言うだろ?」
「いやいやいや、実際問題3日は過ぎてるし、そろそろちゃんと動かないとヤバイよ??」
「そうですよ、早速作戦立てしないと。」
「作戦?いつも通り玲が立てればよくない?」
「えっ、でも一応これは小雪さんたちの任務なので僕は手助けだけで.....」
「あ、私もパースッ!楓と話してるねー!」
「まあ小雪、お前はとりあえず黙っておいた方が俺等の命のためだな。」
「よーしっ、男性陣ふぁいとぉー!」
「頑張って〜玲、剣ぃ〜」
なんてまあ平和な会話でしょうね!!!
いや何時襲われてもおかしくないっていうのにこの人等はもう.....!!
ぐだぐだとそんな会話を続けていたとき、
乾いた音が鳴り響いた。
続いて銃の乱射音。
.....あぁ、やっぱり安全な場所なんてなかったのか.....。
「.....、不味いですね、応援ですか.....。小雪ちゃん、姉さん、此処とは反対側、向こうの物陰に行って、敵を誘導して、物陰から一人ずつ、確実にやっちゃってください。こちらで僕達は連絡を取ろうと言うものならその方から、奥から順に少しずつですがやっていきます。」
「.....切り抜けたらここを急いで出るぞ」
「「りょーかいっ」」
小雪ちゃんと姉さんは僕達の指示を聞くや否やわざと姿を見せるように、音を立てるようにして、物陰の間を走り抜けていく。
「いたぞっ!奥の資材に回り込んだッ!中は狭いが二人ずつ進めッ」
おお、あの指揮官いい役割するな。
ちょうどいい具合に全員の視線が奥を向いた。
姉さんと小雪ちゃんが同時に叫ぶ。
「赤月ッッ」
「見つめた目の先ありふれたセカイッッ」
そうして本日の2戦目は幕をあげた。
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作者名:青空 奏&立夏 x他1人 | 作成日時:2018年7月19日 19時