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間に合うかな ページ11

楓side

敵の殲滅後。
私たちはここを拠点にして、もう一度作戦を練ろうと言う話に落ち着いた。
「なんでしょうね、五月雨って」
「聴いたことねえぞ」

遠くから密かに敵を打っていた男子勢は真剣に会議中。

一方、私達女子勢と言えば.....
「エリス様にお土産買っていく?」
「それいいかも!こんな時じゃないと、ボスやエリス様の印象に残れないもんね、私達下っ派は」
「何がいいかな?」
「ここの名物ってなんだっけー?」

お土産。とりあえず私たちはその《五月雨》っていう組織? の情報とエリス様のドレスはお土産決定として、あとは何にするか決めていた。

「それにしても、その五月雨とやらはよ、一週間後っつってたんだろ?」
「うん、そうだよ?」
「小雪ちゃん達がここに来て3日.....」
「あ。」

え?それと何が関係あるんだろ.....?


「小雪小雪。何の話してんの?」

こっそりと小雪に耳打ちしたはずなのに、その場の三人が、思いきり未知の生物を見るような目で私を見てきたよ.....

「な、なに.....」

思わずたじろいでしまうと剣は私の肩に手を置く。

「うん.....俺お前のそういうところすげえと思うわ」
「えっうんありがと」
「誉めてないよ楓.....」
小雪まで手をおいてくる。

「.....あの、姉さん。まさか気づいてるとおもうのですが.....まさかですよ?
小雪ちゃん達がここに来て3日なんです。
それで、小雪ちゃん達がここに来た理由は、ここが挙動不審だったから。
つまり、小雪ちゃん達が来る前からこの五月雨の計画は進んでいたんです。
それで、五月雨は一週間後といっていました。
きっとそれは小雪ちゃん達が来る前から計画されていたはずです。
怪しいから小雪ちゃん達は派遣されたんですから。
そうなると早くともあと3日でマフィアが襲撃されます。
でも、流石に小雪ちゃん達が来る一日前に計画したとは考えにくい。もっと前でしょうね。
小雪ちゃん達がここに入ってから僕達がここに入るまでの3日は何もなかったですよね?
てことは、今日襲撃される可能性が高いんですよ.....」

ウッ.....玲まで哀れなものを見るように説明してくる.....っ

「知っ.....いや、分かってたしい?み、皆がわかるかなって思ってただけだしい?」

いや、これは我ながら見苦しいわ.....

「あれ?って、それ今日襲撃されるならヤバくない?せっかくの手土産」
「ヤバイ!とりあえず急いで報告するために建物出るぞ!」

そう。
張り切ってドアを開けた先に。

___居た___

華は十。残り九つ。→←五月雨



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作者名:青空 奏&立夏 x他1人 | 作成日時:2018年7月19日 19時

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