もう1人の生き残り (ページ3)

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第1話ページ3

A「ｯ…また…あの時の夢か…」

この頃眠るとあの時の…惨劇の夢を見てしまう。
でも…嫌ではない私の中の復讐心を確認できる。

時間を見れば4時ピッタリ。
早く起きすぎでしまった、サスケ兄ちゃんも流石に起きてない時間なので家でゆっくりと準備する。

鏡を見れば黒い瞳…長くなった髪。
私は、壊滅してしまった一族の生き残りだ。

周りからは腫れ物に触れるように接しられる。
サスケ兄ちゃんは気にするなって言うけどね…。

A(でも…1人だけ…違う)

私が密かに思いを寄せているナルトくんだけは。
私を…うちはAをちゃんと見てくれている。

でも…この思いは打ち明けない。
そもそも、ナルトくんと話すだけで心臓は張り裂けそうで…吃ってしまうのだ。

サスケ兄ちゃんにも相談出来ない悩み…。

A(でも…この片想いが少し楽しい)

明日は卒業試験だ。
アカデミーをサスケ兄ちゃんと卒業して。
下忍になって力を付けたい。

私はあの日以来開眼した、写輪眼も上手く使えない。
そんなのでは…翡翠には…勝てないんだ。

朝は冷え込む中、隣の家へと足を運ぶ。
ここはサスケ兄ちゃんの家だ。

毎朝私が朝食を用意している。
(ちなみに今日はトーストにトマトサラダ)

私とサスケ兄ちゃんは同じ目標をもってるんだ。
イタチさんと翡翠を殺すこと。
たとえ…それが間違っていたとしても。

A(復讐した先に…なにかあるなら…)

A「サスケ兄ちゃん…ご飯だよ」

起こしながら願ってしまう…どうかこの復讐の先には幸せがありますように…と。