第18話 ページ20
それから、少しして目の前にいきなり気配が現れた。
A「ッ…!?!?」
慌てて構えればカカシ先生が目の前に居た。
カカシ「こ〜んな所に居たんだ」
A「こ、こんにちは…カカシ先生」
そっとカカシ先生の腰に視線を逸らせば、3つの鈴…まだ誰も取れてないみたいだ。
カカシ「取らないの?」
A「私は良いんです、みんなに譲ります」
目を逸らしてすっかり固まった腰を伸ばせば微笑みカカシ先生を見る。
カカシ(譲る…?この子は理解してるの…か?)
カカシ「なんで譲るんだ?学校に戻るんだぞ?」
A「私…誰かを蹴り落としてでも下忍になりたいなんて思いませんから。」
これは本音、私は誰かを蹴り落としてまで下忍になりたくない…それだったら、私が戻ればいい。
頑張ってるのにサスケ兄ちゃんやナルトくん達を不合格になんてさせたくない。
カカシ(…いや…これは自己犠牲か…)「まぁ、取り敢えず手合わせはするよ、力量知りたいからね」
A「…避けれない…ですか」
諦めて頷けば木の影から出て、少し開けた場所に移動する…。
真正面から行っても勝てる気がしない…かと言って後ろを取るのはほぼ無謀に等しい…。
A「火遁、豪華球の術!!」
カカシ(流石、うちは一族…か)「水遁、水陣壁」
A(火遁に水遁…相性悪いな…)
私が唯一長けてるのは火遁…まぁ、曲りなりにも一応は、うちは一族だからね。
火遁は出来て当たり前なんだよ…。
A「火遁、鳳仙花の術!」
カカシ(此奴は…成長したら…強くなるな)
避けられてばかりで、諦めかけた瞬間。
12時のタイマーが鳴り響いた。
カカシ「は〜い、タイムアップ」
A(やっぱり…一撃も当たらない…ッこんなんじゃダメだな…もっと修行しないと)
私は最初の場所まで移動しながら後悔していた。
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作者名:凛愛 | 作成日時:2020年9月3日 20時