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6話 同室 ページ7

「寂しかったらいつでも電話してきなさいよ!」

母はそう言い残して帰って行った
わざわざ電車で忘れ物を持ってくると言い出した時からなにかあるような気はしてた

「まさか、そのまま東京観光することになるとは思てなかったわ」

そう、母は東京観光をするために忘れ物を持ってきたのだ

「翔一!東京タワーよ!」
「今はスカイツリーの時代やないか」
「見てこれ!東京メロン!」
「メロン!?そこはバナナやろ!?」

わが母ながら見事なぼけっぷりやわ
おかげで寮についたときには7時を回っていた

寮監と思われるおじさんに部屋を教えてもらい、ワシは部屋に行った

「こんばんわ〜、この部屋使うことになった今吉翔一いいます〜」

名前を名乗りながら部屋に入ると...

「...あ」

そこにいたのは諏佐クンだった

「なんや、同室になったの諏佐クンやったんか」
「ああ...遅かったけど、何かあったのか?」
「ちょっと観光に行ってきたんや」
「観光?」
「そや」

ふーん、と諏佐クンは興味をなくしたのか読んでいた本に目を落とした

「そういえば」

ふとAのことを思い出した

「諏佐クン学校でぶつかった女子のこと覚えとるか?」
「ん?お前のいとこのことか」
「あいつ、結構おもろいやつやから仲ようしたってな」
「?ああ...」
「あと」
「なんだ」
「呼び捨てでええよ。クンつけたらよそよそしい」
「まだそこまで親しくないだろ」
「うわ、冷たいなあ」
「冗談だ、俺も呼び捨てでいい」
「わかった。改めてよろしくな、諏佐」
「よろしく、今吉」

諏佐は顔を上げ、少し笑った

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かしたろー(プロフ) - ありがとうございます!!私も宮地さん好きです♪頑張ります!! (2014年6月22日 0時) (レス) id: f73c5557c2 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - こんばんわ!私も諏佐さん大好きです〜♪でもやっぱり宮地さんが好きなんです(^ω^)宮地さんの小説書こうと思ってます!更新頑張ってください! (2014年6月21日 23時) (レス) id: 405d6ef6b2 (このIDを非表示/違反報告)
かしたろー(プロフ) - ゆきちょさん» ありがとうございます!諏佐さん好きなんですね♪頑張ります! (2014年6月3日 0時) (レス) id: f73c5557c2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきちょ(プロフ) - こんばんわ!あたしも諏佐さんが好きで書き始めたものです!!めっちゃ続きが気になります!更新頑張ってください!! (2014年6月2日 22時) (レス) id: 4588dece63 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かしたろー | 作成日時:2014年6月1日 2時

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