重たいもん勝ち。 ページ28
ジロー「そろそろとしみつと寝た？」
A「寝とらんわ！！」
事務所での撮影の合間、
廊下ですれ違ったのはJJコンビ。
毎回挨拶代わりにとしみつと私をいじってくる。
ニヤニヤするジローの顔が腹立つ。
しかも今はとしみつと私の2人しかおらん。
ジョージ「えー？焦らすねえAは〜。」
A「焦らしとらん」
としみつ「俺もそろそろ待ちくたびれたとこだわ」
ジロー「ふぅ〜」
A「おい、としみつ乗っかるな」
ジョージ「ってかさ、今日夜合コンあるんだけど」
相変わらずチャラチャラしとる。
ただ、悔しいけど顔が整いすぎて毎回見惚れてしまう。
さぞかしモテるんだろうなあ。
羨ましいわ。
勝ち組人生って感じ。
ジョージ「俺が幹事でさ〜、あ、ジローも来るんだけどさ」
ジロー「そうそう」
ジョージ「女の子がさ〜、1人体調崩しちゃって来れないって連絡入って」
ジロー「そうそう。だからA、来いよ」
A「…は？」
合コン！？
合コンなんてやったことない。
なんか気遣いそうだな…2人の友達周りとかチャラそうだし…
でも、出会いはあるかも。
としみつ「ダメに決まっとるやん」
ジョージ「ですよねーー。」
私が返事に迷っとる間にとしみつが即答。
A「ちょっ、勝手に決めるなって」
としみつ「いや、ダメやんそんなん。無理。合コンとか無理。」
ジロー「A愛がマジで深いわとしみつは」
A「重たいんですけど。その愛。」
としみつ「愛は重たいもん勝ちやん(？)」
ジョージ「ま、Aは無理か、何となくこうなるとは思ってたけど」
A「えっ、待ってよ」
ジロー「じゃーね、A」
ジョージ「俺らはとしみつが怖いんで〜」
ジロー「ばいばーい」
自由すぎる。
いじくりまわすだけいじくりまわして、散々掻き乱してスタスタと2人は行ってしまった。
A「もー！としみつのせいやん！」
としみつ「は？何が？」
A「だって…合コンとか人生で1回はしてみたかったし…」
としみつ「え！行きたかったの？」
A「え、うん、ちょっとだけ…」
としみつ「俺と2人でする？」
A「ん？何を？」
としみつ「合コン。」
A「…それ合コンじゃなくね？」
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作者名：するめ長官 | 作成日時：2019年8月9日 18時
