【ツイステ】本当の要注意人物は？─Leechより─

─56話─……否定しないで… ページ13

『え……今、元の世界って……』




“元の世界へ帰れるかもしれない！”



その言葉に動揺しているのが自分でも分かる









いつもより心臓の音が早い……




監督生「うん！さっき学園長がこの地図に見覚えがあるかもしれないって！」




そう言いながらユウは紙に描かれた見た事のある地図を私に見せた











嬉しいそうに話すユウ




それに対して、動揺で笑顔すら作れない私









ああ……この子は純粋に元の世界に帰りたいんだ




こんなにも、思い出が…………大切な人たちがいるこの世界(ツイステッドワンダーランド)を否定したいんだ──



異世界に来るなんておかしいって……夢だったって───










『……………………。』



自分の言葉に何も返さない私を不思議に思ったのかユウは“A？”とこちらの顔を覗き込む










『えっと……』



何か話さないと……と思えば思うほど言葉が出ない









監督生「やっとみんなに会えるんだ……ふふっ……良かった！……ね？

あ！そうだ！今日一緒にごはn……」



『何が良かったの？』







本当は言ってはいけない……のに



本来なら一緒に喜ばなければいけないのに……









ユウが元の世界へ帰れることを喜ぶ(この世界を否定する)ほど──








この口は毒を吐く









『……………………のに』



監督生「え……？A？！」











《ポタ──ポタポタｯ────･･･》









『私には帰っても待っている人なんて居ないのに！』







その言葉を最後に私は何も考えられなくなった───────･･･




〜〜〜〜


あの紙に描かれた(監督生の描いた)地図……


ド下手すぎて元の原型を留めていなかったら、話進まなくて……なんか面白いですよね






学園長「こんな地図どこにもありませんよ！！……と言うか、こんな形の地図本当にあるんですか？！」

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