空回り三角形【朱桜司】【完】

不法侵入 ページ5

私はひなたのフリしたゆうたを連れて１−Bに乗り込んだ




A)おはよ〜ゆうたに成りすましたひなたよ
もう証拠はあがってるんだ。下手な言い訳はいらないぞ
ほれほれ苦手科目も受けなさい








ひ)げっゆうたくん〜バラしたの？









ゆ)Aは何故か見抜くんだって
挨拶してすぐ気づかれたの。っていうか俺ら苦手科目一緒じゃん。やめてよこーゆーの









ちぇーっといいながらひなたはゆうたと物をとっかえっこしていつも通りになった







朱)おや、如月さん。先ほど光くんとあんなに走っていたのに元気そうですね








A)え、えへへ…まぁね









ちょっと今まで元気はなかったけど、朱桜君から声を掛けていただけなのですっかり元気百倍Aちゃんんです








A)あ、あの朱桜君







朱)？なんでしょうか







A)あの・…(ｐｒｒｒｒｒｒｒｒｒ
…ごめん。ちょっと待って









メールかな？
今見ることないと思ったけど思い返せばこの着メロはアイツのだけに設定してる奴…









A)ゲッ









朱)どうかしたのですか？







A)…大丈夫、ちょっと用事で来ちゃったから私はこれで！









うぅ…せっかく朱桜君と話ができるチャンスだったのに…
とはいえアイツにはなんだかんだ幼馴染
…助けてもらってるし、自分だけなのは嫌だ









とはいえ、






用事っていっても









浬)ん…これよろしく









普通科とアイドル科の間のセキュリティをどう掻い潜ってきてるんだろうか
ガーデンテラスのところに居るアイツ
ある意味天才だわ…





渡されたのは可愛い弁当
見るからに彼の姉のものだ









A)自分で渡せないの？







浬)うるせぇ






A)この反抗期め。まだまだ浬も可愛いとこあるなぁ






浬)…じゃ、俺もう行くから
あぁ…A







A)ん？







浬)今日…帰り遅い？







A)え、まぁ…それなり








浬)ふーん








浬は大して興味もない返事をして自分の校舎へと走って行ってしまった









なんだ最後の会話

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