空回り三角形【朱桜司】【完】

なつかしい笑み ページ14

浬はあれから嵐先輩に手を掴まれ千秋先輩に肩を組まれ集団の先頭に連れてかれた
いやーお疲れっす。



私はというと朱桜君とイチャラブ…とはいかず








朱)お姉さまは昔からそのような素敵な方なのですね！






A)…うん、そうだよ！









話はまぁ予想していた通りの内容だった。

…目をキラキラさせながら隣を歩く彼






あぁ…つらいなぁ





でも話せるのは嬉しいし…でも、話せば話すほどりまちゃんへの好感度が上がっていっているのが見える







私は2人のキューピットになるつもりはないのに









朱)どうかしたのですか？顔色がよくないです









綺麗な顔が覗き込んできた。私はいつも通り笑顔で大丈夫と告げた








朱)そうですか…なら





浬)こいつの大丈夫は大丈夫じゃねぇよ





朱)！？







いつからいたんだろうか…浬は私の腕をつかみ朱桜君から離すように引っ張ってきた







朱)ladyに対して乱暴ではございませんか







浬)うるせぇ…こいつはこんぐらいでいいんだよ








A)何それ失礼







浬)…ちょっと元気になったな








A)へ？









ふと浬の顔を見ると少し口元を緩めて優しく笑っていた。あら、懐かしい笑顔です
その笑顔につられて私も笑った
こいつ私の事なんでも気づくからすごいよねぇ








浬)…じゃあ俺らはこれで失礼します








浬はみんなに軽く頭を下げると私を引きずりながら帰路を進む








A)みんなまたあした〜！







鳴)ウフフ！明日話聞かせてもらうわよ〜？







A)？OKOK!






〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



瀬)あいつ意味分かってんのぉ？






凛)分かってないでしょ、Aだし









月)！？あれ、Aは！？





守)ハッハッハ。今気づいたのか！







高)うるさくなった…鬱になる








南)翠君その縄なんすか！？木に括り付けないでほしいっス！






深)にぎやかですねぇ〜なんだかたのしいです








仙)といいつつUターンしないでほしいでござるよぉ！噴水に行っちゃダメでござる！







朱)…




朱桜は2人が向かった方向をただ静かに見ていた

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