フラグ70 ページ31
地を揺らす程の足音が、一瞬で広がっていく。
軍警。この街を守る英雄は使命を全うする。
「さっき、こっそり近くの軍警とお話ししてきたのだよ。この煙に紛れてね」
『いつの間に』
この数には勝てないと判断したのか、武装集団は抵抗することなく次々と確保されていった。
ヘリの爆弾もどうにかなったようだ。
呆気に取られるほど完璧に統率された動きだ。
すると、太宰のもとに一人の軍警が駆け寄ってきた。
「あなたが、知らせを下さった方ですね。
そしてこちらが......」
ちら、とAを見る。
「そう、彼らが求めていた子だ。
私は探偵社員。迅速な対応、感謝します。
彼女の身柄は私どもが保護しても?後日連絡はしますので」
Aがてきぱきと段取りを組んでいく太宰を見上げると、その向こうに観覧車があった。
職員も人質になったからか、観覧車はいまだ静かに回り続けている。
あの上から、今はどんな景色が見えるのだろう。
(あれは......?)
目を凝らすと観覧車の一番上、避雷針の先に影が見えた。
人だ。
信じがたい光景に自らを疑ったが、どう頑張ってもそれは外套をはためかせた中原だった。
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花岳(プロフ) - チョコレヰトさん» ひゃーー!お褒め頂き光栄です......!ありがとうございます。相変わらずだらだら更新していくと思いますが必ずや完結させてみせますので!応援よろしくお願いします! (2019年2月11日 11時) (レス) id: 95c5868039 (このIDを非表示/違反報告)
チョコレヰト - おおお…面白いですね!ギャグ一直線って言うわけでもなく、かと言って重すぎるシリアスも無く…!!丁度良くて、見つけて一気読みしてしまいました…w応援してます!更新頑張ってください!いつまででも待ってます! (2019年1月27日 22時) (レス) id: 9bf0bfde55 (このIDを非表示/違反報告)
花岳(プロフ) - 結愛さん» 素敵なほのぼの文芸部だったんですね...こちらはガチガチ文芸部です...〆切前は常に修羅場で、よく悲鳴があがってます。それはそれで楽しいんですけどね!他校の部活の様子を聞けて嬉しいです!コメントありがとうございました!! (2018年9月19日 1時) (レス) id: 95c5868039 (このIDを非表示/違反報告)
結愛(プロフ) - 私も文芸部だったのですが、私の居た文芸部とは違うのですね…。(私の居た文芸部では皆好きなようにお絵描きしてました) (2018年9月17日 13時) (レス) id: 4e4bc357c1 (このIDを非表示/違反報告)
花岳(プロフ) - 紅夏さん» ありがとうございます!!!!もう、ほんとにありがとうございます。待ってる、と言って頂けるだけで頑張れます。絶対書き上げますので、待ってて下さい!、 (2018年9月17日 11時) (レス) id: 95c5868039 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:花岳 | 作成日時:2018年1月10日 23時