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ミツバくんについて楽しそうに話す司くんへの怒りを
抑えられない源くんは雷霆杖を彼へ突きつける

司「ふーん…じゃあこんなもの作らないほうが良かった?」

ミ「え」

小さくつぶやく司くんは気づいたらミツバくんを連れて
境界の天井付近まで移動していた

光「消え…」「てないよ」

突然のことで辺りを見渡す源くんに天井を指してみせる

司「へーきへーき
俺はミツバキライじゃないよ
ねーミツバ 生まれたばかりで力も記憶も何もなかった
きみは今 三番の核を取り込んで力を手に入れた
どうする?」

“どうする”そう聞く司くんだが
わたしにはそのあとの言葉は一択しかないように思える

司「手に入れた力を奪われてこのまま消えるか
七不思議の席番を奪い取ってこの境界の主になるか
どうしたいか言ってごらんミツバ」

ミ「…………なる…
い…今ここで消えるなんて嫌だ…
何もない僕のまま消えてくくらいなら
それくらいなら…七不思議でもなんでもなってやる!!」

(全部司くんの思い通りだ…)
だけどこのまま消えろなんて気軽に言えない
今の状況は良くないと、彼の選択は間違ってると
頭ではわかっているのに正しい選択は
いつだって残酷だ…

司「そう、それをきみが望むなら叶えてあげる
今からきみが七不思議の三番目だよミツバ」

司くんはそっとミツバくんから離れる
ミツバくんの服装が変わった…

ミ「わ…あは…何これ面白ーい」

司「この境界はもうミツバのもの
どんな怪異になりたい?なんにどってなっていーんだよ!」

ミ「なんにでも…?」

ちらりとミツバくんがこちらに顔を向けた

ミ「じゃあ…僕…ふつうに
普通の人間になりたい…なれる…?」

司「うん なれるよ」

花「ダメだ!!
怪異として彼岸に生まれた存在が
人として此岸を生きることは許されない
この席番は返してもらうよ!」

光「三葉…」

司「くっあはは
いいの?ミツバけっこー強くなったよぉ
前みたいな弱っちいユーレイだと思ってると
グシャーッてやられちゃうかもよ!
この場所はもうミツバの境界
ここでならミツバはサイキョーなんだから

ほらミツバ!グシャーッて

……アレ?ミツバ?」

くるりと振り返る司くんの背後にいるはずの
ミツバくんがいない。

「ミ…ミツバくん?」
きょろきょろとあたりを見渡すと
境界の奥へとつながる入り口にむかって
ゆっくりと歩いているミツバくんがいた

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設定タグ:地縛少年花子くん , 原作沿い   
作品ジャンル:アニメ
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ほまれ(プロフ) - 丸メガネっ子さん» はじめまして!コメントありがとうございます更新頻度はまちまちで安定してませんが少しずつ更新していきます! (2020年7月12日 10時) (レス) id: 6e3f4d506b (このIDを非表示/違反報告)
丸メガネっ子(プロフ) - はじめまして、こんにちは。これからも応援しておりますので投稿頑張ってください。 (2020年7月12日 9時) (レス) id: ee13b7513b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ほまれ | 作成日時:2020年7月8日 9時

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