93頁 ページ45
花「ど どうしてここにいるの…つかさ…」
司「あーーーーー!ひ さ し ぶ り!!」
引き攣った花子くんとは対照に嬉しそうな笑顔を浮かべた
司くんが花子くんへ飛びつく
普通の兄弟であれば仲が良く微笑ましく見えるんだろうけど
この2人は、少なくとも花子くんは違う
「ッッ2人とも!上!」
いまだ暴走を続けるミツバくんの背中の怪異は
花子くんと司くんへ襲いかかった
司「もージャマだなー」
司くんは一言そういうと怪異を素手で捕まえてしまい
そのままミツバくんの元へ
司「ミツバー
これはミツバを守ってくれるものなんだよ
落ち着いてちゃんと制御して」
背中をぽんぽんと叩いてあやす司くんの声に
落ち着いたのかミツバくんに付随した怪異も大人しくなっていった
光「おいテメェそいつに…三葉に今度は何しやがった」
源くんの言葉に司くんの口角が引き上がる
司「俺はミツバの願いを叶えた
その代償は“理性”…つまり魂の一部
あの時俺はミツバの魂のひとかけら“理性”の部分を
抜き取っておいたんだよねー」
おいつけない程のスピードでたんたんと話していく司くん
司「あとはね結構カンタンだよー」
司くん曰く、寄せ集めの低級霊にミツバくんの魂の一部を加えて出来たのが今私達の目の前にいるミツバくんらしい
司「核になってる魂が同じだから
見た目や性格は似てるだろうけど…これは全然別のモノ」
(つまり…私達があの日あったミツバくんと
この境界に来てから過ごしたミツバくんは全くの別人…)
ただ、怪異としての力みたいなものが上書きされて
記憶がないだけだと思っていた
(現実の方が酷いなんて…)
司「トーゼンだよね
ヒトとして生まれて死んだ三葉惣助は
もうこの世界のどこにもいないんだから」
光「なんで…なんでそんなこと…
テメェのせいで三葉は消えたってのに」
源くんの声が震えている
先生の手もギリギリと軋んでいる
司「んーなんとなく?
いっかい作ってみたかったんだよね人造人間!
昔さーあまねと一緒に観たよね!
人造人間が攻めてくる映画!あーでもユーレイだから
人造幽霊かなァ
現世に存在できないくらい弱っちくなっちゃったのは
計算外だったけど」
(もうやめて…)
司「でもなんかぁカッコイイでしょ?」
「もうやめて…ッッ!」
ガッ
光「テメェ…ふざけんなよ…三葉は…
三葉はお前のオモチャじゃねーんだぞ!!」
6人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ほまれ(プロフ) - 丸メガネっ子さん» はじめまして!コメントありがとうございます更新頻度はまちまちで安定してませんが少しずつ更新していきます! (2020年7月12日 10時) (レス) id: 6e3f4d506b (このIDを非表示/違反報告)
丸メガネっ子(プロフ) - はじめまして、こんにちは。これからも応援しておりますので投稿頑張ってください。 (2020年7月12日 9時) (レス) id: ee13b7513b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ほまれ | 作成日時:2020年7月8日 9時