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80頁 ページ32

花「地味に疲れた…叩くやつとかいた…」
「じゃんけんなんて久々にした…」
ぐったりとする私達と違って
源君は綺麗になったであろう日誌をめくっている

光「写真もほとんど綺麗になったっすね
…あれ」

「どうしたの?」
まさかあれだけ遊んだのに消えてないページでもあったのだろうか?
重たい腰を上げて源君の隣へ移動する

光「よく見たらこれ、先輩の制服…違いますね」
「…言われてみれば確かに。でもそれって普通…」
寧「去年の写真なの。中等部の頃ね」
光「へー」

2人の会話を聞きながら改めて自分の制服を見てみる
白いブラウスにグレーのワンピース、
そして季節にそぐわないセーター

(やっぱり制服買えばよかったかも)

光「なんつーか、どれもいい感じに撮れてますね」

少しの後悔を抱きつつ日誌に視線を戻す
「確かに、どの写真も楽しそうですね」
寧「うん 写真部の子に撮ってもらったんだよ
賞とか結構獲ってる子で
確か最後のページに名前が…」

撮影者の名前を求め、最後のページに差し掛かったころ
源君の表情が固まった
視線の先にはシャーペンで書かれたであろう少し掠れた文字

【三葉 惣助】

「源く…」

寧「なあに?何したいか決まっ『こっちにきてよ』
寧「え」

寧々先輩の手を引く最後の腕が
今までのものとは比べ物にならない
(やばい)

そう思うのと同時だった

花「ヤシロ!!」
光「先輩!!」
「寧々先輩!!」

寧々先輩へ手を伸ばす
なんとか掴んだスカートの先

でも
寧々先輩が鏡の中に引き込まれていく

寧「きゃ…は 花子く…」
花「掴まって」

寧々先輩と私は花子くんへ向かって手を伸ばす
その手が繋がりかけたその時

寧「あ」
「きゃ…」

私達は鏡の中へと沈んでいった

光「消えた…?」



ぴちょん、ぴちょん…

鏡に飲み込まれた私達は水の音が響く薄暗い場所へ
落とされた

寧「いたっ」
「い"っ」

「ここは…」
あたりを見渡すと女子トイレで見た腕と手形が沢山ある
(ここも女子トイレ…?)
背後にある鏡と手洗い場がさっきまでいた場所に似ている
足元には浅くだが水が張ってある

寧「キャー水!!境界!?」
「寧々先輩落ち着いてください」
寧「Aちゃん!?
な なんで突然…」

慌てて立ち上がる寧々先輩とそれを見上げる私
よく見ると寧々先輩はまだあの腕に手を掴まれている

「寧々先輩、ちょっと静かにしてください」
寧「ひ、酷い!」
「いや、そうじゃなくて」

音が聞こえる

誰かがこっちに歩いてきてる、、

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設定タグ:地縛少年花子くん , 原作沿い   
作品ジャンル:アニメ
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ほまれ(プロフ) - 丸メガネっ子さん» はじめまして!コメントありがとうございます更新頻度はまちまちで安定してませんが少しずつ更新していきます! (2020年7月12日 10時) (レス) id: 6e3f4d506b (このIDを非表示/違反報告)
丸メガネっ子(プロフ) - はじめまして、こんにちは。これからも応援しておりますので投稿頑張ってください。 (2020年7月12日 9時) (レス) id: ee13b7513b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ほまれ | 作成日時:2020年7月8日 9時

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