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真夏の女子トイレ
目の前には窓際に生えた手と腕相撲をする男子生徒
光「乗ってきやがったな
いいぜ、かかって来いよ!!」
基、源君によるお祓い。
光「オレの恐ろしさ…思い知らせてやるぜえぇ!!」
そう叫ぶ彼の声と共にあり得ない方向へと曲がる彼の腕
「完敗じゃん…」
光「くっ…なんて凶悪な悪霊だ…!!」
花「少年は楽しそうだね」
(単に馬鹿なだけじゃなくて?)
寧「あっ見て!」
床にへたり込む源君を眺めつつ寧々先輩の言う方を見る。
「手が…消えた…」
まさかのお祓い成功である。
寧「もしかして!!」
そう言って園芸部の日誌を捲る寧々先輩
パラパラと繰る手があるページで止まった
寧「あっ!!この1枚だけ手が消えてる…
これって!!」
(ブルーベリーも植えてるんだ)
寧々先輩の言うページを覗くも
あいにく私は手の写っていた写真を知らない
(園芸部ってなんでも作ったんだなぁ)
なんて感心していると隣の少年がごくりと息を呑む音が聞こえた。
光「!! オレの恐ろしさに怖気づいて…!?」
(んなわけあるか)
寧々先輩の目が死んでるぞ
花「構って欲しかったんじゃないかな」
3人「え?」
花「下級霊っていうのは大抵
そいつが抱えている要求を解消してやると
満足して消えるんだ」
なるほど、つまり
寧「じゃあ、この写真の手を消すには…」
花「うん 出てきた手と遊んであげればいいんじゃないかな」
寧「なるほど…!!」
花子くんの説明に目を輝かせる寧々先輩
(源君のお祓いは間違ってなかったのか)
偶然にしても成果は成果である
しかし、当の本人は手に負けたことが今更になって
答えているのか床を見つめ放心している
寧「光くん!」
そんな源君の手を取る寧々先輩
(あーあ、またそんなことしちゃうと)
寧「そうと決まったらみんなで一緒に手と遊ぼうね♡」
光「……はい!!」
(どストライク…)
2人の元へ寄りしれっと手を重ねる花子くん
手を重ねた3人がちらりと私を見る
「…はぁ。わかりました。」
それから私達は目の前に立ちはだかる数々の手と
遊んで遊んで遊び倒し
寧「よーし、ラスト1本!」
残るは鏡から生えている手のみとなった。
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ほまれ(プロフ) - 丸メガネっ子さん» はじめまして!コメントありがとうございます更新頻度はまちまちで安定してませんが少しずつ更新していきます! (2020年7月12日 10時) (レス) id: 6e3f4d506b (このIDを非表示/違反報告)
丸メガネっ子(プロフ) - はじめまして、こんにちは。これからも応援しておりますので投稿頑張ってください。 (2020年7月12日 9時) (レス) id: ee13b7513b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ほまれ | 作成日時:2020年7月8日 9時