検索窓
今日:16 hit、昨日:1 hit、合計:7,602 hit

81頁 ページ33

寧「誰…?」
そう言いながら腕をぶんぶん振り回す寧々先輩
大方、未だに手を掴まれていることに気づいたのだろう
少しずつ近づいてくる影に怯える寧々先輩

でも私はその影の正体に見覚えがあった

サラサラの前髪
遠慮気味に束ねられた後ろ髪
季節にそぐわない夏服の上に羽織っているセーター

?「きみ…」
寧「はっはい!!」

突然口を開いたその人は遠慮気味に息を吸い込み
こう言った

?「なんか足首太くない?」

タイプな顔の人間に意外な一言をかけられて
石のように固まる寧々先輩


(やっぱりそうだ)

?「あ〜あ〜
やっと誰か来たと思ったらただの大根と暑そうな地味女…
最悪」

寧「だだだ大根じゃないもんんん!!
なっなんなのよぉ〜急に引きずり込んでおいて
突然そんなこと言うなんて…

ここはどこ!あなた誰!?」

「地味…」
否めないけど

思い思いに(基本的に寧々先輩が)衝撃を受けている所
彼は静かに近づいてきてゆっくりと私達の手を引いていく
途中寧々先輩の嬉しそうな声が聞こえてきたが無視である

辿り着いた先は明るい光のもれた大きな扉だった

?「ここは七不思議の境界 カガミジゴク」
「カガミジゴク…?」
?「…って名前らしいけど細かいことは知らない」

円形に開けた鍾乳洞のようなそこは
壁一面様々な鏡が飾られていた

?「僕はミツバ
この場所から出られなくて困っていたところ」

柵にもたれかかり、そう話す彼は
やっぱりあの日司君によって消えてしまったミツバ君だった

寧「ミツバ…くん?えっと中等部の子だよね
幽霊なの?それに…
私達前にどこかで会わなかった?」

(もしかしてあの日、寧々先輩も会ってたの?)
恐らく私が教室へ戻っていた時に
源君あたりが女子トイレに連れてきていたのだろう

ミ「…知らない
そんなこと…今はどうだっていいじゃん」

寧「そ…それもそっか
ここから出ないと…
でもどうして私をここに連れてきたの?」

寧々先輩がそう言うとミツバ君は足元の腕を指差した
ミ「誰か助けてくれる人を連れてきて…って頼んだ」
注目を受けたことが嬉しかったのか腕達は
勢いよく伸縮したりピースをしたりしている

寧「に 賑やか…」
「ですね」
寧「この子達はミツバくんのお友達?」
ミ「ハァ?右手がお友達とか下品なこと言うのやめてくれますぅ〜〜??この…変態!!」

(物凄い言われようだな…)
どうやら彼は顔に似合わず毒舌な所があるみたいだ

82頁→←80頁



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (6 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
6人がお気に入り
設定タグ:地縛少年花子くん , 原作沿い   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ほまれ(プロフ) - 丸メガネっ子さん» はじめまして!コメントありがとうございます更新頻度はまちまちで安定してませんが少しずつ更新していきます! (2020年7月12日 10時) (レス) id: 6e3f4d506b (このIDを非表示/違反報告)
丸メガネっ子(プロフ) - はじめまして、こんにちは。これからも応援しておりますので投稿頑張ってください。 (2020年7月12日 9時) (レス) id: ee13b7513b (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ほまれ | 作成日時:2020年7月8日 9時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。