大切な時間 ページ10
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私の変化に敏感なジフニだから、すぐさまそれを感じ取ったのだろう。
ため息を吐いて、視線を逸らした。
「わざとらしすぎ」
「いや、だって」
こうなってるのは誰のせいだと…そう言いかけたけれど、思いとどまって口を閉じた。
私には彼の気持ちにとやかく言う資格なんかない。
「普通にしてよ」
またジフニが口を開く。
「普通だよ」
そう返しながら、心は普通ってなに?どんな感じだっけ?と忙しない。
「あっそ」
そういうとジフニは背中を向けてしまった。
沈黙を破ったのは、私。
「ねえ、ジフナ」
「なに」
「苦しくない?」
「は?」
くるりと椅子が回った。
ジフニの頰が引きつっている。
ああ、怒らせた。
お前がそれを言うのか、って顔に書いてある。
「お前なぁ…」
「あ!いや、違うの!だって…」
違うの。
分かるから。
ジフニの気持ちが痛いくらい。
私とスンチョリオッパに置き換えると、いてもたってもいられない気分になるから。
「その苦しみを分かってあげられるのも私だなって」
「はぁ…Aって本当変なやつだよ、疲れる」
「あー、ごめん」
「でも、一緒にいて飽きない」
「え?」
「Aはそのままでいい」
ジフニがふ、と笑った。
その瞳がまた私を映す。
今度は「うっ」と声が出てしまった。
「あからさまなのやめろ」
「じゃあ見ないでよ」
「無茶いうな」
相手の気持ちが思い通りにならない苦しみを知ってるよ。
知っているけど、
私はジフニとのこんな何でもないやり取りが楽しくて、好きなの。
こんな時間が続けばいいと思ってしまう私をどうか許して。
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sani(プロフ) - ミヌさん» わあ、ありがとうございます( ; ; )嬉しいです!読んでくださり、ありがとうございました!! (2021年4月9日 6時) (レス) id: a75bf160ab (このIDを非表示/違反報告)
ミヌ(プロフ) - 感動しましたTT大好きです。 (2021年4月9日 4時) (レス) id: 8612cef835 (このIDを非表示/違反報告)
sani(プロフ) - まろにゅきさん» うわぁ〜なんて嬉しいお言葉!!ありがとうございます( ; ; )とっても嬉しいです!ああすれば良かったこうすれば良かった、と今になって思ったりもしますが、そう言っていただけて本当に良かったです(*^^*) (2020年6月25日 0時) (レス) id: e36f83df04 (このIDを非表示/違反報告)
まろにゅき(プロフ) - saniさんの小説はスッと入り込めて読みやすくて、綴られる言葉もすごく好きです(^^)私はスンチョルもウジくんも好きだからこのお話、ドキドキしました! (2020年6月24日 18時) (携帯から) (レス) id: 36bf00294b (このIDを非表示/違反報告)
sani(プロフ) - ゆずさん» こコメントありがとうございます!文庫本無限とは!このお話は私なりに書くの楽しかったので、すごく嬉しいです(*^^*) (2018年9月30日 7時) (レス) id: f23e3c8ef3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:sani | 作成日時:2018年6月22日 19時