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そんなつもりは ページ9

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作業室に着いて、何でもないようにジフニはいつもの椅子に座る。


私もソファに腰掛けた。


「久しぶりだな」

ジフニが口を開く。


「うん、でもジフナの姿はテレビでよく見てたよ」


実際、ジフニの姿は音楽番組でよく見ていたから、あまり久しぶりって感じはない。

だけどおよそ1ヶ月ぶりに感じるソファの感覚には少しだけ戸惑った。


「A、なんか痩せた?」

「そうかな?忙しかったから」

「何がそんなに忙しかったの」

「あーいや…」


別に全部が全部、急ぎでやらないといけない仕事だったわけじゃない。

正直、家に早く帰っても何をしたらいいのか分からなくて無理やり忙しくしてただけだった。


だけど、それを言うのは変な感じがして「企業秘密」とだけ伝えた。



なんだよそれ、って言いながらジフニが眠そうにあくびをする。


「眠そうだね、疲れてるの?」

「んーいや、昨日ベトナムから帰ってきたから」

ジフニが目を擦りながら答える。


「えっ?知らなかった」

「ちなみに明日から日本」

「ええっ?!」


SEVENTEENの忙しさに目眩がする。


「今はみんな宿舎で休んでるよ、だからスンチョリヒョンもいない。残念だけど」


あ、また。

さっきと同じように、私が好きなのはスンチョリオッパっていうことを前提にジフニは話す。


無かったことにはしない、って自分で言ったくせに、何も変わらないジフニに心の中で首を傾げた。



思考を巡らせていると、ふと気が付いたことがあって、あれ?と声が出る。

「ちょっと待って。なんでジフナは休んでないわけ?」

「なんでって、それは…」


ジフニと目が合う。


あ、やばい。
そういうこと?


「…あ、あー、喉乾いたなー」

ジフニからの視線を誤魔化すように、さっき貰った水を飲む。





ジフニは自分で言った通り、無かったことになんてするつもりはないんだ。


だけど、私に気を使って前みたいにしてくれている。




"会いたかったから"

ジフニの瞳から、そんな気持ちが漏れてくるようで、喉が大きくゴクリと音を立てた。


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大切な時間→←いつもみたいに



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設定タグ:SEVENTEEN , セブチ , ウジ   
作品ジャンル:恋愛
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sani(プロフ) - ミヌさん» わあ、ありがとうございます( ; ; )嬉しいです!読んでくださり、ありがとうございました!! (2021年4月9日 6時) (レス) id: a75bf160ab (このIDを非表示/違反報告)
ミヌ(プロフ) - 感動しましたTT大好きです。 (2021年4月9日 4時) (レス) id: 8612cef835 (このIDを非表示/違反報告)
sani(プロフ) - まろにゅきさん» うわぁ〜なんて嬉しいお言葉!!ありがとうございます( ; ; )とっても嬉しいです!ああすれば良かったこうすれば良かった、と今になって思ったりもしますが、そう言っていただけて本当に良かったです(*^^*) (2020年6月25日 0時) (レス) id: e36f83df04 (このIDを非表示/違反報告)
まろにゅき(プロフ) - saniさんの小説はスッと入り込めて読みやすくて、綴られる言葉もすごく好きです(^^)私はスンチョルもウジくんも好きだからこのお話、ドキドキしました! (2020年6月24日 18時) (携帯から) (レス) id: 36bf00294b (このIDを非表示/違反報告)
sani(プロフ) - ゆずさん» こコメントありがとうございます!文庫本無限とは!このお話は私なりに書くの楽しかったので、すごく嬉しいです(*^^*) (2018年9月30日 7時) (レス) id: f23e3c8ef3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:sani | 作成日時:2018年6月22日 19時

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