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それの意図 ページ23

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『CLAP』での活動は終わったけれど、SEVENTEENの次のカムバックは早くも2月に控えている。


本当に忙しいなぁ、と思いながらデスクに座ったままメッセージアプリを開く。


〔ねぇ、次もうちで撮るって〕


そんな彼らの次の曲でも、うちの会社でMVを撮らせてもらえることになったことをジフニに報告した。


〔おーよろしく。今日はどうする?〕


ジフニからの返信を受け取った頃には、もう今日の分の仕事は片付いていて、どうしようかな、と考え込む。


今日はなんとなく疲れたから、行かないでおこうかな、なんて思っているところでチーム長に声を掛けられた。



「A、ちょっと」

「はい?」


そのまま使っていない会議室に通され、座るように促される。


「A、お前さこの人知ってる?」



チーム長が何気なく差し出した名刺は、映像業界ではとても有名な監督のものだった。



「え?!当たり前じゃないですか!この人の作品、すごい好きです!」


食い気味に答えた私にチーム長は、ふむ、と頷く。



「海外での長期のプロモーションの仕事があるのは知ってるだろ?」

「ああ、はい、会社で力入れてるやつですよね」


何ヶ月かかけて、世界を回りながら完成させていく大型プロジェクトとして会社の中でも注目されているから、私の耳にもそれは入ってきていた。



「そう、そのプロモーションをこの監督主導でやって貰えることになって…」

「ええ!絶対良いものが出来上がるじゃないですか!」



だけど、この話を私にする意図がまだ見えない。



「だろ?それでだな、アシスタントを何人かつけるんだけど…」

「え、はい」



チーム長がニヤリと笑う。




「A、行ってみるか?」




その言葉に思わず身体が動いて、膝を机の裏に思い切りぶつけてしまった。


じんじんと痛みが広がっていく。




ぶつけた膝をさすりながら、何となくだけど


ああジフニに会いに行こう、と考えた。




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設定タグ:SEVENTEEN , セブチ , ウジ   
作品ジャンル:恋愛
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sani(プロフ) - ミヌさん» わあ、ありがとうございます( ; ; )嬉しいです!読んでくださり、ありがとうございました!! (2021年4月9日 6時) (レス) id: a75bf160ab (このIDを非表示/違反報告)
ミヌ(プロフ) - 感動しましたTT大好きです。 (2021年4月9日 4時) (レス) id: 8612cef835 (このIDを非表示/違反報告)
sani(プロフ) - まろにゅきさん» うわぁ〜なんて嬉しいお言葉!!ありがとうございます( ; ; )とっても嬉しいです!ああすれば良かったこうすれば良かった、と今になって思ったりもしますが、そう言っていただけて本当に良かったです(*^^*) (2020年6月25日 0時) (レス) id: e36f83df04 (このIDを非表示/違反報告)
まろにゅき(プロフ) - saniさんの小説はスッと入り込めて読みやすくて、綴られる言葉もすごく好きです(^^)私はスンチョルもウジくんも好きだからこのお話、ドキドキしました! (2020年6月24日 18時) (携帯から) (レス) id: 36bf00294b (このIDを非表示/違反報告)
sani(プロフ) - ゆずさん» こコメントありがとうございます!文庫本無限とは!このお話は私なりに書くの楽しかったので、すごく嬉しいです(*^^*) (2018年9月30日 7時) (レス) id: f23e3c8ef3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:sani | 作成日時:2018年6月22日 19時

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