一番の理解者 ページ35
それからはAと共に、すぐ側にある中庭へと足を向けた。大広間で夕食が開始される時間ということもあり、ほとんど生徒がいなかった。
彼女はベンチに僕を誘うと杖を取り出し、周りに一振りしながらあまり聞きなれない呪文を唱えた。
「マフリアート」
「今のは？」
「＿_耳塞ぎの呪文よ。友人が教えてくれたの」
そう言いながら、彼女は今度は杖をローブのポケットにしまい、意を消した様な表情をして僕の方へと向き直った。
「リーマス、この前はごめんなさい。あの、セブルスの時＿＿私、貴方に嫌な言い方をしたわ」
＿＿彼女の謝罪の意味は、それを指していたのか
そう思った僕はすぐに首を横に振った。
「そんな、Aは悪くないよ＿＿僕の方こそ、ごめんね。彼らを止めるべきだった。だけど、僕はそうしなかった、、先生方も、僕に彼らを止めて欲しいと思って監督生にしてくれたはずなのに。僕にはその力がないんだ」
「リーマス、もっと自分に自信を持って欲しい」
「えっ」
僕の言葉にそう返してきたAに訳がわからずに驚きを見せると、彼女は遠慮がちに僕の手をキュッと握った。
「ごめんなさい、リーマス。私、貴方が�狄溶記瓩砲覆辰討靴泙辰燭海箸鮹里辰討い襪痢�ホグワーツに入学する、ずっと前から＿＿私だけじゃないわ。パパも、ママも＿＿貴方達ルーピン家のみんなが姿を消してしまってから、ずっとずっと、私達家族は貴方達を探していた」
「＿_そんな、、前から、、知っていたの？」
やはり、彼女は僕が�狄溶記瓩任△觧�を知っていた
。知っていて尚、その真っ直ぐな瞳が僕を見つめ続けていた。
5歳のあの頃＿＿正確には、僕はまだ5歳の誕生日前ではあったけれど＿＿フェンリール・グレイバッグに噛まれて人生が180度変わった。
仲が特に良かったグレイディ家にも何も告げず、両親は僕のその姿を誰にも知られない様に、見せない様に、僕を隠しながらあの土地を急いで去った。
グレイバッグに『狼人間は生きるに値しない連中だ』と口走ってしまっと父親が教えてくれたが、彼は�狄溶記瓩砲覆辰討靴泙辰針佑鯤僂錣蕕鎖瓦�ら愛してくれた。『自分の様な無知な人間から、リーマスが迫害されてしまうのを守りたい』と口にしていた。
僕も、両親も、一番近くに居たA達から存在を否定されてしまうことを最も恐れていた。
けれど、彼らはずっと僕達に、僕がその事実を知るこの瞬間までの長い時間、優しく手を差し伸べ続けてくれていた。
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ひまわり。(プロフ) - レティシアさん» ありがとうございます😌子世代編へと続いていくのでお時間あれば目を通していただけると嬉しいです(^^) (2022年1月27日 20時) (
レス) id: 0e882bf437 (このIDを非表示/違反報告)
レティシア - ……この作品、最高。これこそ私の探していた小説ｯ (2022年1月27日 19時) (レス) @page49 id: 04b1c05e16 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひまわり。 | 作成日時：2021年4月14日 20時
