新学期 ページ30
9月1日。
毎年、ボグワーツ特急に乗り込む愛娘を見送るために、両親は必ずホームまで来てくれていた。
また、彼らは疎遠になってしまったルーピン家の夫妻に出会えることを期待してもいたが、それは6度目となる今回の見送りでも叶わなかった。
「やはり、彼らは距離を置きたいのかもしれないね。少しでも会えたなら＿＿心から支えになると、直接伝えることが出来るのに」
もう何年も会えていない学友の顔を思い浮かべながらそう告げる父、アーチーの声色はとても残念そうであったし、母親のソフィアに至っては、かなりの落ち込みを見せていたものなのだから、娘のAとしても胸が締め付けられる想いだった。
「�爛轡蹈奪廰瓩里海箸詫蠅鵑世茵�最近闇の勢力がとても物騒なものになってきていて、聖マンゴからの要請が多いんだ。あまり連絡は取り合ってあげられないかもしれない」
自分が、リーマスに両親のことを伝えれば、彼伝えでどうにか両親同士が再び交友を深めることが出来るかとしれない、とも思ったが、昨年度の気まずさを考えるとまずは彼との関係の修復の方が先だと感じられた。
「やぁ、A、久しぶり」
別れを惜しむ両親に車両の廊下の小窓から手を振り、見えなくなった頃に監督生のコーパートメントに向かう途中である意味相方とも言えるビル・ゲイツと遭遇した。
彼とは、クィディッチチームで共に過ごしているだけでなく、同じ監督生という間柄でもある。
2人はもともと一年生の時から心を許し合った仲であるし、レイブンクローで首席が出るとしたら間違いなくビルかAでは無いかと言える程、成績優秀であった。そして彼はAと同室のアリアナ・アンダーソンの恋人でもある。
時折彼が、アリアナの話を聞かせてくれるのも微笑ましく感じていたし、何より大好きな2人の友人が恋仲だということが誇らしかった。
彼と共に監督生用のコンパートメントに向かいながら今年のクィディッチの戦略などを話し合い足を進めた。
「そういえば、さっきポッターに宣戦布告されちゃったよ」
ビルは苦い顔をしながらそう告げた。
ジェームズ・ポッターは賢く、聡明ではあるが性格に少々難ありの悪戯好きな男子生徒で有名だ。彼はグリフィンドールの代表選手でAと同じポジションでもあったので、前回の学年末では本当に苦い顔でAのことを睨む様な、噛み付く様な、鋭い視線を送ってきていた。
セブルス・スネイプの一件があったので、余計にだろう。
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ひまわり。(プロフ) - レティシアさん» ありがとうございます😌子世代編へと続いていくのでお時間あれば目を通していただけると嬉しいです(^^) (2022年1月27日 20時) (
レス) id: 0e882bf437 (このIDを非表示/違反報告)
レティシア - ……この作品、最高。これこそ私の探していた小説ｯ (2022年1月27日 19時) (レス) @page49 id: 04b1c05e16 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひまわり。 | 作成日時：2021年4月14日 20時
