STORY35 ページ6
☀智目線☀
暗がりのスタジアム。
サンライト神殿とは対照的。
「ここは、シャドースタジアム。
サンライト神殿を汚さないように
作られた所だよ。説明はともかく、
始めるよ？」
ニヤッとマサキは笑った。
相葉ちゃんとニノが戦闘体勢に入った。
松潤は倒れたまま。
「俺の能力は、“毒”だよ。んふふ。」
マサキはそう言うと拳を突き出す。
手は黒っぽい紫色に輝いている。
この手に触れれば、毒を感じるらしい。
「治癒のチカラが使える雅ちゃんでも
俺の毒には敵わないよ〜。」
「雅ちゃんって、慣れないな。」
相葉ちゃんは翠色の剣を出し、
毒に触れないようにガードする。
「和ちゃんも居るんですけどっ！」
ニノが雷を手から出す。
ビリビリッという音が聞こえ、
マサキに降り注ぐ。
「へぇ〜、中々、やるねぇ〜。
マサキ感動なう。ふふっ、でも、
この程度なら、俺、勝てちゃうかも。」
マサキはそう言うと手を突き出し、
呪文をブツブツと唱える。
「ポイズン・フィールズッ！！」
マサキがそう叫ぶと、
相葉ちゃんとニノの立っている所が
紫色に染まっていく。
毒のフィールドが広がっていく。
「足が毒にっ！」
「この技はね〜、対象の物体に毒が
行き渡るように、地面から、魔方陣の
ように毒が広がっていくんだ〜。
一度触れれば、毒が体を支配していく
仕組みだよ〜。」
「っ！」
「ヤバイッ！」
「俺の技にやられて死ぬんだね。
可哀想に。でも、ショウ様の為なんだ。
せっかく、面白い人達が来たと思った
んだけどね。」
マサキは哀しげな顔をしてから、
指をパチンと鳴らした。
毒の強さが増していく。
「「うわああああああああっ！」」
二人の断末魔の叫びが聞こえた。
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作者名：山風無限
| 作成日時：2016年1月9日 9時
