毒占欲【d！】

首輪が４つ ページ6

それから私はひたすら森を走った

靴を履いていなかった為、足は血塗れだが
今はそんな痛み気にしてる場合じゃない。

「あーあ、それにしてもいつぶりだろう、外でこんな走ったの」

小さい頃、お母様にダンスの練習叩き込まれた時は死ぬかと思った。
そんときも走って逃げたっけなぁ

それにしてもこの年でよくココまで走れたわ。

だってまだ15歳だよ。






……え、何？もっと年いってると思った？ それがこの年だよ。
これじゃあ総統変態だよ、法に罰されろ、死ねッ！((

「はぁ、はぁ……ココまで来れば」







　 「逃げられると思ったか？」

聞いたことある地を這うような低い声。
そして派手な金髪。

「総…統閣下」

何でだ
何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で

「城を空けてるって……何で……戦争に行くって……」

「俺は戦争に行くといったな、ああ、ちゃんと行ったよ。ちゃんと、な。」

体がビリビリとした空気に呑まれて動かない
いつもの低い声がさらに低くなってることが怖くて堪らない。
体が逃げろと言ってるのに脳では貴方の事を求めている。

「(ヤバいヤバいヤバいヤバい、殺されるッ！)」

「なぁ、A何でお前は俺を拒絶する、何故俺は戦争に行ってくる、"部屋の外に出るな"と言ったのに外に出ている。俺は約束を守ったのにお前は守らないのか？何がダメなんだ俺のどこが、言ってみろ、どこがだ、なぁ、Aなぁ、AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAどこが、どこがダメなんだ！お前の欲しい物は与えてるし努力だってしてる、なのに、」

「グルッ…ペン…」

「なのに、なのに……」

ダメだ、話が通じてない

じりっ

「!!!」

「逃げられないゾ、後ろは崖だ……さぁこっちに…」

「貴方に私の一生が支配されるのだったら……









　 死んだ方がマシ」

バッ

それからは覚えていない、かろうじて覚えているのは、
「_____！_______！__」

何か叫ぶグルッペンと生暖かい雫

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