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17.Knightsと彼女 ページ17

Aside




「うっちゅ〜!A!
久しぶりだな!!」






「う、うちゅう…!
レオくん…!」






「あはは!!
まだまだだなあ!」





そう言うと、レオくんは
私の口角を手で持ち上げて笑顔を作らせた。





「そうそう!!そうやって笑ってた方がいいぞ!!」





「ん…痛い…」






このうっちゅ〜!の挨拶もなかなか慣れるものでは無い。







「王さま、Aに触りすぎなんじゃない?
俺の抱き枕なのにー」







「い、痛いよ凛月くん…」





レオくんに口角あげられたかと思えば
次は凛月くんがぎゅーっと抱きついてきた。



い、痛い。






「あら、Aちゃんじゃない
久しぶりね〜!!」






「あ、嵐ちゃん!
は、離して凛月くん……!」






「えー、嫌だ」





そう、私は今
スタジオ通称セナハウス
に来ている。




セナハウス
なんて名前には寒気がするけど
今、ここに泉くんはいない。






って、早く本題に入らないと…






「あ、その…leader
あの女性は…」






「ん…おー!そうか!!
スオ〜はAと会うの初めてだもんな!!」






レオくんの声に振り返ると後ろには
赤髪の男の子。



何度かライブで見た事ある
朱桜司くんだ。







「遊木Aって言うんだ!」





「あ、えっと、遊木Aです」





よろしく…ね?
と、いかにも育ちが良さそうな彼を目の前に
タメ口で話していいのかと迷い謎の疑問形。





「あ、はい!私は朱桜司と申します
何卒こちらこそよろしくお願いします」





おお、凄い。
一年生なのに、受け答えがはっきりしていらっしゃる。




「ところで、遊木と言いますと…」





「あ、うん
弟が二年生にいるの」







「もー、ス〜ちゃん固いなあ
そんなんだと、Aは好かないよ?」







「固い、ですか…?」






「あ、いや、そんなことないと思うよ!」






凛月くんは未だに私を抱きつつそう言った。
最初こそ戸惑っていたこの抱きつかれるという行動も、今や何も疑問を持たなくなっている自分がいる。







「まあ、誰が好こうが好かまいが
Aは俺のものなんだけどねぇ〜」







「え…ちょっと」







「え?!
凛月先輩とお付き合いされてるんですか?!」







「あれ?
知らなかったの?ス〜ちゃん」






すると、大きな音を立てて開いた扉。







「マジで言ってんの?あんた」






「セッちゃん、盗み聞きとかタチわるーい」







ん……え?

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るる瀬 .(プロフ) - めちゃくちゃおもしろいです、、 (2020年8月30日 2時) (レス) id: 5778444860 (このIDを非表示/違反報告)
いー - おもしろいですね!更新頑張ってください! (2019年6月15日 11時) (レス) id: e7732e0526 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ひなか。 | 作成日時:2019年4月10日 19時

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