【ｻﾏｰｳｫｰｽﾞ】今年も夏がやってくる。【池沢佳主馬】 (ページ4)

今日:2 hit、昨日:9 hit、合計:4,258 hit

3話ページ4

佳主馬side

僕はそろそろご飯だろうと思って
リビングへと向かった。

その時、ｽﾞｯｼｬｱｧｱｱと
何か鈍い音がした。

すると、前の方に何か分からない
黒い物体があった。

近くに行ってみると女の子だと分かり
僕は声をかけた。

佳主馬「なにやってんの。こんなところで」

？「へっ・・・？」

その女の子は僕を見上げた。

佳主馬「あ・・・」

A「佳主馬ぁっ!!」

・・・Aか。
つか、なんで此処に居んの？こいつ。

佳主馬「まじでお前なにやってんの？」

A「佳主馬を呼びに来たの!!」

佳主馬「・・・・」

あっそ。

ｽﾀｽﾀｽﾀｽﾀ...

僕はAを無視して歩きだした。

A「あぁ!!ちょっと待ってよぉおおぉお!!!!」

佳主馬「何？何か用？」

A「この状態見て分からない！？」

佳主馬「何。悲劇のお姫様？」

A「・・・ぷっ(笑」

佳主馬「・・・は？」

A「あはははっ!!悲劇のお姫様って・・・(笑」

何故かAはいきなり笑いだした。
相当ツボにはまったらしく、
笑いが治まる気配がない。

さっき転んだ時に
足でも挫いたんだろ。

つか・・・馬鹿にされてる？

佳主馬「・・・もう知らない」

ｽﾀｽﾀｽﾀ

A「あぁっ!!ちょっと待ってよ!!」

佳主馬「・・・・」

A「ごめんなさいごめんなさい!!!」

なんかそうやって言われると
置いていきたくなる(笑

佳主馬「だからさっきから何なの？」

足挫いて動けないならそう言えばいいのに。
お姫様だっこぐらい。
僕にだってできるけど。

僕だって男だ。
Aと同い年だからと言って
背は負けてても力は負けてない。

ま、絶対追い抜いて見せるけど。

A「あ、あの・・・」

佳主馬「・・・」

A「足・・・挫いちゃって」

佳主馬「最初っからそう言えば？」

A「え？気付いてたの！？；」

佳主馬「当たり前じゃん。僕がさっきAが転んだ所・・・

　見てないとでも思ったわけ？」

A「見てたんだったら、大丈夫？くらいあってもいいじゃん!!」

佳主馬「置いてくよ？」

なんでこんなにも生意気になったのか。
ま、僕もAの事言えないけどさ。
Aには負けるよ。

A「いじわるっ(ｼｮﾎﾞ」

佳主馬「―――っ!?///」

いや。
涙目＋上目遣いは反則だろっ。
僕だって思春期なんだから。