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『若林！』
放課後、一人で帰ろうとする若林を呼び止めた。
若林が、驚いたような顔をしてこちらを振り返る。
もう、マスクはしていなかった。
『若林、ごめん。』
若林「なんで謝ってるの」
『ごめん、私が謝るべきじゃない…お兄ちゃんが謝るべきだけど。でも、お兄ちゃん、正義を止められなかったせいで…うちの兄が申し訳ございませんでした！』
私は若林に深く頭を下げた。
若林「顔上げて…東条さんは何もしてないわけだし」
『若林…ごめん、本当に。』
若林は困惑してた。
『若林、方向同じだから一緒に帰ろうよ』
_________
『若林ってさ、どうしてマスクつけてたの？』
若林「…それは…」
『答えたくなかったら大丈夫だよ。変なこと聞いちゃってごめん。』
若林は頭を横に振った。
若林「昔、顔がムカつくって言われたことがあって、それで。」
『私は…そうは思わないよ』
若林「ありがとう」
『明日からは？明日からもマスクつけんの？』
若林「つけないと思う。多分。」
原田先生に何か言われたことで、飛び降りたことで何かが変わったのだろうか。
何を言われたのか…すごく気になった。
あの先生、すごい人なのかもしれない。
『まさか若林が飛び降りるとは思ってなかったからびっくりした！』
若林「僕も先生に飛び降りろって言われた時はびっくりしたよ…」
『あんな賭けを考える奴もバカだし、先生もバカだし、アンタもバカだし…うちのクラスバカばっか！』
若林「先生のこと嫌い？」
『嫌いじゃない。むしろ好きかな。
お兄ちゃんも、牛久保も…みんな［先生に反抗してる俺たちかっけえ］みたいな感じで別に嫌いじゃないんだと思う。
でも明智は…本気だよ。
明智達に言われてやったんでしょ？これ』
若林「言われたっていうか…賭けを提案されただけだから。飛び降りるのを決めたのは僕自身だし。」
『でも断れなかったんでしょ？』
若林は優しすぎる。お兄ちゃんと同じことを言っている。
若林「そういうわけじゃ…」
『明智達のこと、怖い？』
若林は小さくうなづいた。
『私も明智が怖い。』
え、と驚いたようにこちらを見る若林。
明智とお兄ちゃんは同じグループだから、仲がいいと思われるかもしれない。
でも、私は明智と高校に入ってから一度も、目すら合わせてなかった。
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ルア(プロフ) - 面白いです笑 (2019年9月24日 21時) (
レス) id: ac6a0b0971 (このIDを非表示/違反報告)
作者っす - こんにちは！ごめんなさい、気付いていませんでした。外します。ご指摘ありがとうございました。ご指摘がなければ気付かないまま進めていたと思います…気をつけます。 (2019年8月16日 19時) (レス) id: f71121dae2 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - オリジナルフラグをお外し下さい (2019年8月16日 18時) (レス) id: ba1b78c8bf (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2019年8月16日 18時
