溺愛注意報《5》 (ページ5)

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＊*144 廉side ページ5

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｢でもさ…何で今日嘘ついたん？｣

｢嘘？｣

｢3人で生徒会室いるって…｣

ずっとそれが気にかかっていた。

｢あ、1度放送で呼び出されてたから

春ちゃん職員室に行ったの。

でもすぐに戻ってきたよ…？｣

Aの言葉に俺は心底ホッとした。

｢…そうやったんや｣

よかった…Aに嘘をつかれたと思ってたから。

Aがそんな奴じゃないって分かってたはずなのに

疑うなんて最低やな。

｢うん。それにね健人さんにちゃんと

廉くんが好きだからごめんなさいって断ったよ…？

もう2人で会わない約束もした｣

俺の顔色を伺うように覗き込んでくるA。

…なんや、俺すごく愛されてるやん。

もっとちゃんと気づけばよかった。

｢それより、どうして返事くれなかったのっ…？｣

これからは見逃さずにいよう。

すれ違いなんて、もうこりごりや。

｢色々、考えてた…ごめん。

ちゃんと好いてくれてんのに

Aに好かれてる自信がなくなってた｣

正直にそう言えば

Aがぎゅっと抱きしめ返してくれる。

｢私も、ごめんなさい｣

｢謝らんといて。俺が1人で空回ってただけ｣

｢廉くん…｣

名前を呼ばれ、ん？と聞き返す。

次の瞬間、Aの顔が近づいてきて…

本当に突然だった。

Aが唇を重ねてきたのは。

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