溺愛注意報《5》 (ページ13)

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｢どうしたの？｣

｢あのさ、今日ディナー券もらったやん？

あそこのホテル、家から片道で

2時間くらいかかるんよ。

ディナー終わって終電で帰ってもいいんやけど

そのままホテルに泊まるとか、どうかなって思って｣

廉くん、そこまで調べてくれたんだ…。

｢それは全然いいんだけど、1泊どのくらいするの？｣

貯金はしてるけど高そうなホテルだし大丈夫かな…？

｢いや、そんな心配せんでええよ。

俺、短期でバイトとかしてるし

夏とかガッツリしてたから｣

｢え、そんなの悪いよ…｣

｢彼女にお金払わせるなんて

カッコ悪い真似させんといてや、な？｣

廉くんの押しに負け私は頷いてしまった。

｢それでさ、日程なんやけど…｣

少し言いにくそうに廉くんが口を開ける。

｢記念日の日とか、どう？｣

照れくさそうに眉の端を下げ

廉くんは見つめてきた。

記念日の日…一週間後かなぁ…。

｢うん！｣

｢じゃあ決まりな。予約しとくから｣

廉くんはそう言って

いつものようにキスを堪能してから

部屋を出ていった。

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