イチゴ味のかき氷 ページ9
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Aside
結衣 「Aー!!」
少し遠い所から私の名前を呼ぶ結衣ちゃんの声がして、慌てて秀くんから身体を離した。
結衣 「ここにいたんだ」
『う、うん』
きっと赤くなっているであろう頬を誤魔化すように、少し俯きながら私は頷いた。
結衣 「喉乾いたから海の家で何か買おうって話になったんだけど、A達何か飲む?」
かき氷とかもあるけど。結衣ちゃんがそう言った瞬間、私は思いっきり頷いた。
『かき氷食べたい!!』
私、かき氷大好きなんです。
夏祭りとかに行ったときは必ず買うほど好きなの。
結衣 「Aはかき氷が好きだねー。何味がいいの?」
『イチゴ味!』
結衣 「了解!Aは可愛いね〜♡」
そう言うと私のことをギュッと抱きしめた結衣ちゃん。
結衣ちゃんに抱きしめられるのは本日何度目だろうか。
でも大好きな結衣ちゃんに抱きしめてもらうのは好きだし、普通なら私も抱きしめ返すんだけど‥‥
「‥‥はい。もういいでしょ」
結衣 「もう邪魔しないでよ明智!」
秀くんの前ではそうもいかないんです。
「Aは俺のだから」
そう言うと今度は後ろから私を抱きしめてきた秀くん。
秀くんは人一倍独占欲が強いんです。
それこそ最初は冷やかしてたみんなも今は呆れてるみたいだけどね‥‥。
結衣 「はいはい。相変わらず独占欲が強いですね。‥‥で、明智は何か飲む?」
「俺は自分で買ってくるわ。Aの分も」
結衣 「あ、そう?てか今東条やももが私達の分も買いに行ってくれるから今行ったら間に合うんじゃない?」
「了解。じゃあ川崎はAとここで待ってて」
そして秀くんは「ちょっと待っててな」と言うと私の頭を撫でて海の家の方へと歩いていった。
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作者名:なっちゃん | 作成日時:2019年7月5日 21時