38話 ページ43
コナンside
言ってから流石に恥ずかしくなったようで、Aさんは少し頬を染めてそっぽを向いてしまった。
うわぁ…この顔写メって安室さんに送ってやりてえ…
実を言うと録音はしてるから音声を聞かせることは可能だが。
それ以降、彼女は口を閉ざしてしまってしばらく沈黙が流れる。
そんな時、突然Aさんの携帯が鳴り出した。
『ごめん、ちょっと』
｢うん！｣
頷けば、彼女は画面を見て僅かに怪訝そうな顔をし、通話ボタンを押す。
知らない番号だったのだろうか。
警戒気味に電話に出たが、向こうの声を聞いたからかすぐに力を抜いた。
『…どうしたの？今なら毛利探偵事務所だけど……』
しかしそれも束の間。
少しスマホに耳を傾けていた彼女は、急に顔色を変えた。
『わかった、すぐ行く』
そう言って電話を切ったAさんは、慌ただしげにコーヒーを飲み干して席を立つ。
雰囲気的に今の電話の相手は安室さんだろうか。
『ごめんコナンくん、零から招集だから今日はこれで。コーヒーありがとね』
｢なにかあったの？｣
『わかんない。けど来ちゃダメよ。
あと机の下の録音機のデータ、消しといてよね』
ばっちりバレていたらしい。
Aさんはそのままバタバタと荷物を持って事務所の扉を乱暴に開けた。
『おじゃましました！』
｢あ、ちょっと！｣
追いかけようか少し迷ったが、来ちゃダメと言われたせいで反応が遅れる。
まぁ流石に公安の仕事に付いていくのはな…
心配半分、好奇心半分だけど、あとで安室さんに軽く聞いてみよう。
と、そこで椅子の端に立てかけられている物に気がついた。
｢あ。｣
Aさん、傘忘れていってる。
外を見ても、まだ雨は降り続いている。
傘を忘れたことに気づかないはずはないけど…それだけ急いでいたんだろうか。
今度ポアロで安室さんに渡しておけばいいか。
そう思って俺はAさんについて考えるのをやめた。
今日の彼女は少しおかしかった。
そんなことにも気づかなかったのは、きっとまだ付き合いが短かったからだろう。
いくら職場でないとはいえ、あんな弱音を口にするだなんて。
普段の彼女なら絶対にありえないことだと、俺はこの時わからなかった。
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立夏(プロフ) - 坂竹会長さん» わわわほんとですね…！ありがとうございます！直しておきます！ (2018年9月30日 21時) (
レス) id: 0fab2bc529 (このIDを非表示/違反報告)
坂竹会長 - ページ30、あんなとこでが、あんたとこでになっております。間違っていたらすみません。 失礼しました。 (2018年9月30日 20時) (レス) id: d6f7fc00e7 (このIDを非表示/違反報告)
mリン(プロフ) - 立夏さん» まさか見ていただけてるとは……！夢主ちゃんがどうなるか続きが気になります……。お互い更新頑張りましょう笑 (2018年6月7日 9時) (レス) id: 0761f3b4ce (このIDを非表示/違反報告)
立夏(プロフ) - mリンさん» わぁぁmリンさん！初めまして！私もmリンさんの小説いつも楽しみに読ませてもらってます！！本人の前で素直になれるのはいつになるやら…という感じですが応援していただけると嬉しいです笑 ありがとうございます！頑張ります！ (2018年6月5日 23時) (レス) id: 0fab2bc529 (このIDを非表示/違反報告)
mリン(プロフ) - お初にお目にかかります。ちょっと素直になってきた夢主ちゃんがたまらなく可愛いです………。このお話本当に好きです。私のとこの夢主とはえらい違いが……笑 続き楽しみにしてます、更新頑張ってください！ (2018年6月5日 23時) (レス) id: 0761f3b4ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：立夏
| 作成日時：2018年5月20日 18時
