32話 ページ33
キャバクラで働き始めて今日で半月。
標的のプライベートな部分はかなり深いところまで喋らせたし、そろそろ聞きたい情報を出してもらいたいところだ。
ていうか早くこの潜入調査を終わりにしたい。
私自身いい加減このキャラを保つのがしんどくなってきたし、何より零がうるさいのだ。
｢まだ終わらないのかよ｣とか｢大口叩いてたくせに遅すぎだろ｣とかいちいち嫌味ったらしくてほんっっとうざい。
なんて本音を隠して今日もにこやかに演じるはドジっ娘20歳。
『あれ、携帯光ってますよ！お電話じゃないですか？』
｢あぁ、本当だ。ちょっと出てくるね｣
標的は立ち上がったが、そこまで遠くは離れずに電話を取った。
その姿をじっと観察する。
小声で話してるから声は聞こえないけど…様子からして電話相手は目上の人だな。
ひょっとしたらこの件の首謀者かもしれない。
そう思って更に標的を見つめる。
と、その時だった。
急に彼の顔色が変わった。
そしてバッとこっちを…完全に私を視界に捉えて、間違いなく言ったのだ。
｢──公安警察！！？｣
『…………え？』
待て待て待て。なんだ今の。
確かに言ったよな。私を見て、公安警察と。
そんな…まさかバレた！？
怪しい素振りは見せてないはず。
彼は私に対して全くの無警戒だったのに。
大体今の電話相手は誰だ、あいつの目上の相手がなんで私の正体を知ってる！？
違う。今考えるべきはそれじゃない。
急いで立ち上がってソファを跨ぐ。
しかし彼はカバンからナイフを取り出して私の方へ向けた。
いきなりの事態に周りから悲鳴が上がる。
｢おい！どういうことだ！警察が何の用だ！｣
『…えー？いきなりどうしたんですかぁ？
警察ってなんのことです？』
｢とぼけるな！｣
馬鹿なやつだな。
私が公安とわかったなら静かにこの場から消えていればよかったものを。
酔って判断力を失ってくれていて助かった。
こんな場所でナイフを出してくれたお陰で、こっちは奴を現行犯逮捕できる。
にしても一般人の目があるのはちょっとまずかったかも。
とりあえず周りのキャバ嬢やお客さんに被害がいかないように気を引き締めなければ。
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立夏(プロフ) - 坂竹会長さん» わわわほんとですね…！ありがとうございます！直しておきます！ (2018年9月30日 21時) (
レス) id: 0fab2bc529 (このIDを非表示/違反報告)
坂竹会長 - ページ30、あんなとこでが、あんたとこでになっております。間違っていたらすみません。 失礼しました。 (2018年9月30日 20時) (レス) id: d6f7fc00e7 (このIDを非表示/違反報告)
mリン(プロフ) - 立夏さん» まさか見ていただけてるとは……！夢主ちゃんがどうなるか続きが気になります……。お互い更新頑張りましょう笑 (2018年6月7日 9時) (レス) id: 0761f3b4ce (このIDを非表示/違反報告)
立夏(プロフ) - mリンさん» わぁぁmリンさん！初めまして！私もmリンさんの小説いつも楽しみに読ませてもらってます！！本人の前で素直になれるのはいつになるやら…という感じですが応援していただけると嬉しいです笑 ありがとうございます！頑張ります！ (2018年6月5日 23時) (レス) id: 0fab2bc529 (このIDを非表示/違反報告)
mリン(プロフ) - お初にお目にかかります。ちょっと素直になってきた夢主ちゃんがたまらなく可愛いです………。このお話本当に好きです。私のとこの夢主とはえらい違いが……笑 続き楽しみにしてます、更新頑張ってください！ (2018年6月5日 23時) (レス) id: 0761f3b4ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：立夏
| 作成日時：2018年5月20日 18時
