24話 ページ25
さて、調べることは粗方調べ終わった。
最後に靴箱をパタンと閉めて立ち上がる。
すると、何故かさっきから苦い顔をしている零が口を開いた。
｢犯人に心当たりは？｣
『え？んー…』
そうそう、それね、さっきから考えてるんだけど…
私に恨みの視線をぶつけてきた人の顔を片っ端から思い出す。
が、あまりにも多すぎて途中で断念した。
『いっぱいいる』
｢お前さぁ…逮捕した奴らのことその場で煽るの、そろそろやめろよな…｣
失敬な。そんなことたまにしかやってない。
徹夜明けに駆り出されてイライラしてる時くらいしかやってない。
まぁそんなことは置いといて…ちょっと真面目に考えよう。
まずパッと思いつくのは零のファン。
けれど、女子高生がここまで大量の盗聴器を仕掛けていくとは思えない。
次は、自分で言うのもなんだけど私のファン。
でもこれもないだろう。
それなら私を尾行しないといけないし、そんなことされて気づかない公安警察じゃない。
熱のこもったストーカーの視線なんてもの、すぐにわかるはず。
あとはやっぱり出所した犯罪者。
私が逮捕した犯人と共犯だった奴かも。
というかこれが一番可能性が高い。
それと…多分ないけど、白石家に恨みを持った人とか。
娘がいるとわかり、なにか仕掛けようとしている可能性はなくはない。
『うーん…意外と容疑者が多いわね』
｢ったく…危なかっしいなお前は｣
前髪を掻き上げた零は、ため息をついて床に座った。
｢にしても自宅がバレたのは厄介だな｣
『そうね、ノコノコ帰ってこれなくなった』
盗聴器を外したことはすぐにバレる。
そしたら明日また付けにくる可能性もある。
引っ越すしかないかなぁ…正直そんなことしてる暇ないんだけど…
私はチラッと隣の同期を見た。
『………零』
｢やだ｣
即答された。
『まだ何も言ってないじゃん！！！』
｢どうせ解決するまで家に泊めろって言うんだろ！！｣
『お願いお願い！！家事ならするから！』
｢そういうことじゃない！｣
なによ！可愛い部下が困ってるのにケチなやつだな！
顔を背ける零をじーーっと見つめる。
なかなか手強く、じりじりと詰め寄っても無反応。
しかし、少ししてからなにか考えるように一点を見つめ、やがて｢あ〜〜｣と髪を掻きむしった。
｢…………わかったよ｣
『いいの！？やったー！』
｢ああ…｣
喜ぶ私に、彼は複雑そうにポツリと呟いた。
｢組織の可能性もあるからな｣
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立夏(プロフ) - 坂竹会長さん» わわわほんとですね…！ありがとうございます！直しておきます！ (2018年9月30日 21時) (
レス) id: 0fab2bc529 (このIDを非表示/違反報告)
坂竹会長 - ページ30、あんなとこでが、あんたとこでになっております。間違っていたらすみません。 失礼しました。 (2018年9月30日 20時) (レス) id: d6f7fc00e7 (このIDを非表示/違反報告)
mリン(プロフ) - 立夏さん» まさか見ていただけてるとは……！夢主ちゃんがどうなるか続きが気になります……。お互い更新頑張りましょう笑 (2018年6月7日 9時) (レス) id: 0761f3b4ce (このIDを非表示/違反報告)
立夏(プロフ) - mリンさん» わぁぁmリンさん！初めまして！私もmリンさんの小説いつも楽しみに読ませてもらってます！！本人の前で素直になれるのはいつになるやら…という感じですが応援していただけると嬉しいです笑 ありがとうございます！頑張ります！ (2018年6月5日 23時) (レス) id: 0fab2bc529 (このIDを非表示/違反報告)
mリン(プロフ) - お初にお目にかかります。ちょっと素直になってきた夢主ちゃんがたまらなく可愛いです………。このお話本当に好きです。私のとこの夢主とはえらい違いが……笑 続き楽しみにしてます、更新頑張ってください！ (2018年6月5日 23時) (レス) id: 0761f3b4ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：立夏
| 作成日時：2018年5月20日 18時
