青い月明かり ページ1
鈍い音が聞こえる。
其処等には肉片が転がっている
Aは重い瞼を開ける。額から流れる血が口の中に入る。
不味い。
何時しか其の不味さも慣れる頃、男2人が此方を眺めてくる。
正直云ってあまり格好良い顔では無い。
何方かと云えば私からしたらおじさんくらいの歳だ。
輩1「おい…此奴斬っても斬っても生えてくるぞ」
輩2「そりゃあそうだろだって“異能力者”なんだからよ」
異能力者……?
訳の分からない単語に私は視線を撫で下ろす様に下に向けた。
ー速報ー
○○市で子供の異能暴走事件
其の子等家族、駆けつけた軍警、警察を含め約300人程死亡。
なんらかの事柄があり、暴走したと見ている。
子供は意識不明の重体。
其の子の名前は、萎瑠雨彩華。
ー ー
奴等おじさん達の口から漏れる噂だった。
ここ最近、何も食べて無い気がする。
重い瞼を閉じれば、私は泥々に溶けていく。
気づいたら手足の鎖も外れて檻から出ている。
そんな処を輩に見つかって射殺寸前、否、球は当たってる。
痛くないけど。
そんな日々が続いた。否、私の記憶は其処から始まる。
私の名前はA。佐原A19歳
[主のオリキャラ、佐原 菫(さはらすみれ)から]
異能力『???』
異能の説明はのちに。
好きな物は葡萄、本、茶漬け
嫌いな物は無意味な殺し、暴力、自分
〜服装〜
黒い髪の毛でロング。
手首には黄色の蛍光色のリングをしている。
首には幼少期頃の首輪の痕がある。
黒のワイシャツに白の外套を着ている
目は紫がかった黒。
身長は170cm
ーー……
私の脚が切り落とされる。
別に痛くない。
輩1「涼しそうな顔しやがってよ」
声が響く。五月蝿い。
先ず私は何故此処に居るのだろう、覚えてない。というか、気づいたら此処に居るし、私が生きていた事すら覚えてない。
どうでも良いや、そんな事。
私はまた重い瞼を閉じようとする。其の時、
目の前の輩が血を吐いて、倒れる。
A「…………、」
私は人の死が嫌い。だから、容易く人の命を拒んだ目の前の黒外套を着る黒獣を操る人を睨む
芥川「貴方を助けに来た故、其のような顔をしないで頂きたい。」
そんな事云われたって事実なんだし、其の人も見知らぬ人に殺されるのを望んでないと思う。きっと。
A「誰ですか貴方は。」
彼、黒い外套を着た男が溜息をついて喋る。
芥川「僕の名は芥川龍之介だ。覚えておらぬのか……」
A「芥川…」
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作者名:梅雨椪 | 作成日時:2019年6月27日 15時