【歌い手】気力不足×睡眠不足【そらる】

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｢いい、A…君の隣は…？｣


『…？………あー…名前、なんですか？』





玲奈の質問に答えられなくて、咄嗟に隣の人に名前を聞く


そ｢んー…？あー…そらる｣


『分かった、ありがと』





『そらる』


｢ん“んっ……うん、正解｣


『外れてたらびっくりだね』



本人から名前聞いてんだから、そりゃ正解だろ





ま｢………河谷さん、あの、もしかして…Aさんって…｣


｢うん、君らのこと知らないよ｣


『え、なに…2人とも有名人？っていうか、なんで名前知ってるの？』




そう聞くと、有り得ない！みたいな顔で見られた
玲奈に至っては、頭抱えてるし


……いや、マジで知んないんだって…




っていうか、
なんで、自分たちのこと知ってる前提なの…




ま｢ま、まぁ…僕“たち”のことを知らないのは、分かった、うん

でも…その、Aさん…僕、去年同じクラス…｣



『………っ！？え、ごめん！！！』




マジか、同じクラスか…！


悪気があった訳では無いんだよ、うん！

普通に忘れてたんだよ！




ま｢え、まさかホントに分かんない…？｣


『……え、えっと……話したことある？』


ま｢あるよ！！席が前後だった時、仲良くなったじゃん！｣




ん？

席が前後の時に…話したことがある人？



……！ハッ！



『まふっち！？』


｢ぶはっ…！まふっち…って…！｣


玲奈が吹き出して、肩を震わせる


……人がつけたあだ名を笑うんじゃない





ま｢うん、そう！ま、まふっち！｣


『おぉ〜思い出したよ！そっか、まふっちだな！』




良かった！思い出せた！

…いや、時々マジで思い出せないときあるんだ



……まぁ、大体そんな関係の人は、私に話しかけては来ないからなぁー



楽っちゃ楽だけど、覚えられない




｢…まふくん、壊滅的なネーミングセンスでごめんね｣


『聞き捨てなんないなぁーいいあだ名じゃん
言いやすくない？まふっち』


ま｢……河谷さん…僕もう、まふっちでいいです…｣


｢そっか…｣




この2人はなんだかんだ気が合うらしい




そ｢………っていうか、まふ、ちゃんと説明してよ｣



｢そうだよ、玲奈。結局わかんないよ｣









ま｢え、えっと！Aさんとそらるさんが友達になってほしい…！｣




『｢はい？｣』

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