にわかだけど、ヒプマイの世界に転生しました【男主】

待って？これって決定事項なの？ ページ39

左馬刻さんに遠出禁止令を出され、現在ゴロゴロし放題の生活を送っている我々、トラブルが起きないから疲れないし定期的に届くケーキは美味しいしで幸せなのだが……はっきり言って暇なのだよ！こんな感情前世ではあり得ないと思っていたのだが、刺激が足りないからすっごい暇。ナゴヤかオオサカ行きたい。でも両方とも関西圏だから気軽にいけないし、職業的に忙しい方々の集まりだから関われる可能性より宝くじ当たる可能性の方が高いのではと思うほど。そもそもそこまで行こうとしたら確実にストップと圧がかかる。
『またラップバトルでもする？』
タク「確実に絞められるからやめた方がいいと思う、賭ける物もないし。」
シン「この部屋にメインキャラたちを召喚しましょうか？」
『完全に誘拐事件だしワイドショーで5年ぐらい語られそうだしダメ。』
シン「圧倒的に平和ですものね、ここ最近。」
タク「暇だよ、マジで。近くで事件の一つや三つ欲しいと思うぐらい暇。」
『部屋でできる暇つぶしもほぼやり尽くしたし、外出たい！』
タク「でも僕らの都合で遠出とかってできなそうだし、どうしよっか……」
シン「……それなら、私たちの都合じゃなければいいのでは？」
『せやね…めっちゃヤバい出来事とかが起こればきっと……』
シン「それではやってみましょうか、誘拐と襲撃、どちらがいいですか？」
『ゑ？なのそのヤバい選択肢。襲撃はなんか死にそうだし強いていうなら誘拐で……』
シン「了解です、タクさんはどちらに？」
タク「ええ………襲撃で…」
シン「わかりました。ではお二人とも心の準備をしてください。明日このマンションが襲撃されてAさんが誘拐されます。」
お前は何を言っているのだ？？？本気で誘拐されるの？まあ関わるきっかけになり得るけどさ…
シン「場所の希望や誘拐、救出される時間の希望とかはありますか？」
『会話が狂ってる……おまかせで。』
シン「把握しました。では救出にかかる時間はこっち次第ということにしますね！」
タク「確かに刺激満点だけど、本当に襲撃されるのか……気合い入れなきゃな！！」
いつの間にか俺が誘拐される前提になっている。一体どんな顔をすればいいのだろうか。
タク「笑えばいいと思うよ。」
『心を読むな結構動揺しとるのやぞ。』

取り敢えず残りのケーキ食べてすぐ寝た。関西まで誘拐ってガチの大事件だが、大丈夫だろうか？

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