菅原くんは弟と血がつながってない。【男主】

家族。 18 ページ18

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及川「ねえねぇ、A今日は何時上がり?」

『20時ですけど』

及川「んじゃあ上がったあと及川さんたちとごはん行かない?」

『はぁ、それはいいですけど』



どうせ行かないって言っても強引に連れてくだろ…


なんて思いながらも、誘いは嬉しかった。

しかも


「今日はもう上がっていいぞ。お客の引きもいいし、…徹たちと飯行くんだろ」

『あ、ありがとうございます!』


マスターの粋な計らいで早上がりさせてもらえた。


制服に着替えて及川さんたちが待つ公園に行く。

そこでは彼らがベンチで談笑していた。



『お待たせしました』

及川「あれ、早くない?」

『早上がりさせてもらいました』

及川「そう、んじゃ行こうか」



寄ったのは近くにあるファミレス。

5人で座り、各々メニューを広げる。


俺は及川さんの隣、通路側に座った。




及川「まっつんは今日もチーズインハンバーグでしょ?」

松川「うん」

岩泉「Aは何にする?」

『んー…きのこ雑炊とサラダにします』


全員が来たところで花巻さんが呼び出しボタンを押す。



「サラダの方メニューの3種類からお選び頂けますがいかがなさいますか?」



ドレッシングは

イタリアン、ごま、青じその3種類。


『ごまでお願いします』

「かしこまりました」


店員が去っていくと、及川さんが言った。


及川「Aごま派なんだー!きのこ雑炊頼んだからてっきり青じそにすると思った」

『シソ苦手なんです』

花巻「あのニオイだめなやつ結構いるよな」



その時、店員に案内された高校生3人が近くを通る。


俺は目を見開いて、明らかに動揺してしまった。


岩泉「どうした?」


目の前に座っている岩泉さんに心配されるほどに。


だって


孝支さんと、バレー部の3年生二人がそこに来ていたのだから。





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