菅原くんは弟と血がつながってない。【男主】

家族。09 ページ9

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バイトを始めると、嘘のように誰もバレー部に誘わなくなった。

やっと平和になった。


『いらっしゃいませ』


お客様が来たので軽く頭を下げる。

制服姿の男の子が4人。

俺はテーブル席にご案内した。


見てみれば青葉城西の制服を着ていた。



『ご注文お決まりになりましたらお呼びください』



ありきたりな言葉と一緒に水を置く。

すると、手前側に座っていた茶髪の人が俺に声をかけてくる。


及川「あれっ、新人くん?」


常連さんなのかな。


『はい、1週間くらい前に入りました』

及川「そうなんだ〜。俺及川徹!この店の常連。こっちは岩ちゃんとまっつん、それからまっきーね」

岩泉「及川店員に絡むんじゃねえ迷惑だろ」

及川「痛いよ岩ちゃん!暴力反対っ」


オーダーを取ってキッチンへ向かう。

マスターは本当に手際の良い人で、注文もあっというまに捌いてしまう。


俺はそれをテーブルに持って行った。



及川「ねえねえ高校生でしょ?どこ通ってるの?」

『烏野です』

花巻「烏野ってなんか聞いたことねえ?」

松川「あれあれ、"落ちた強豪、飛べない烏"の烏野」





"落ちた強豪、飛べない烏"


なんとなく、頭に引っかかった。





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