菅原くんは弟と血がつながってない。【男主】

家族。02 ページ2

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俺は父さんの実の子ではない。

母さんとその浮気相手からできた子どもだった。



父はどうしてこんなにも容姿が似ていないのか疑問に思っていた。

そして行われた俺と父親のDNA鑑定。


【血縁関係の可能性はありません。】


こうして暴かれた真実。

母親は悪びれることなく、それどころか開き直って家を出て行った。



俺は父方の実家へ引っ越した。

幼なじみの菅原孝支を置いて。


引っ越してからは酷い生活だった。

家へ帰れば暴言暴力の繰り返し。


浮気相手の子の癖に、は聞き飽きた。

煙草を腕に押し付けられる感覚には慣れて痛みを感じなかった。


それでも

何か限界だった。



『孝支にーちゃん…』


もういっそ死んでしまいたい。

だけど


その前にもう一度孝支兄ちゃんに会いたい。

その一心で、財布だけ持って家を飛び出した。



宮城は寒かった。

それでも、なんとか記憶だけを頼りに歩を進める。


孝支兄ちゃんの家はもうすぐだ。



寒い。

ガタガタと震えが止まらず、今にも倒れてしまいそう。


そんな時


菅原「A!?」

『こーし、にーちゃん?』



彼が俺の名前を呼ぶ声が確かに聞こえた。

そして目の前に現れる。



よかった、最後に会えて。

もう死んでもいいや。





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