▼お祭りの魔法 ページ22
連日の暑さも気にならないような賑やかな雰囲気。すれ違う人たちの足取りも軽やかで、横目で見る私の気持ちもわくわくと募っていく。
『あっ、いた……！』
履いている下駄をかろん、と鳴らして駆け寄れば、それぞれがこちらへと振り向いた。
『お待たせしました〜！』
「正後さん、俺たちも今きたところですよ」
「にいなせんぱい、こんばんは♪」
Switchの3人に誘われて、今日は街の夏祭りにやって来た。最後には花火も打ちあがるだとかで、私は年甲斐もなく楽しみにしていたのだ。
『そういえば、3人も浴衣なんだね』
3人の普段とは違う姿に、少し見惚れる。流石アイドル、何を着ても様になる。私もあさひちゃんに着付けてもらって浴衣を着ているのだが、この3人の隣で浮いてはしまわないだろうか。
「にいなの浴衣、とっても似合ってるヨ」
そう言って夏目くんはにこ、と笑った。いつもと同じような言動なのに、いつもよりどきどきするのは浴衣姿だからだろうか。
「それじゃあ早速しゅっぱつしましょう！」
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「にいなはりんご飴にしたんだネ」
『うん、昔から好きなの』
それから、夏目くんみたいだなって……そんな言葉は、言えないけれど。
春川くんは綿菓子、青葉先輩は電球のような容器に入った可愛いドリンクを、それぞれ持っている。
『夏目くんは何か買わないの？』
「そんなにお腹空いてないからネ、一口くらいでいいかナ」
それから夏目くんは、甘いものもそんなに好きじゃないシ、と付け加える。
私はそっか、と言ってりんご飴を口に運ぼうとした。すると、飴を持っている右手がぐい、と引かれ、私のりんご飴が夏目くんの口の中に入る。綺麗な白い歯が赤い飴を齧る。夏目くんの髪と飴が同化して溶けてしまいそうだ。
「……甘いネ」
『言えばあげたのに』
「魔法使いは人を驚かせるのが仕事だからネ♪」
なんだか、上手く躱された気分だ。
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ぶるブルブルミちゃん(プロフ) - 推ﾞしﾞかﾞ尊ﾞいﾞっﾞっﾞ！！！！！ぐうかわっ！更新頑張ってください (2022年2月11日 20時) (
レス) id: 33d476be95 (このIDを非表示/違反報告)
みーぼー(プロフ) - ご丁寧にありがとうございます!!🙇🏻♀️私の理解力がなくて申し訳ないです💦素敵なお話ですね✨夏目くん推しなのでとーーってもキュンキュンさせてもらってます🥰ほんとにありがとうございました!! (2021年10月13日 18時) (レス) id: 038716753e (このIDを非表示/違反報告)
桜乃茜(プロフ) - みーぼーさん» はじめまして、コメントありがとうございます！実は主人公ちゃんが何気なく言った｢あったかい｣には、｢あなたがそばにいてくれて私は幸せです｣という意味があります。なので夏目くんは｢ボクも幸せ｣と言ったんですね！こちらも文章力がなくて誠にすみませんでした！ (2021年10月13日 17時) (レス) @page19 id: a0b00e9326 (このIDを非表示/違反報告)
みーぼー(プロフ) - 初めまして！！急にすみませんっ💦 ぽかぽかの魔法のところ、私の語彙力がなくて理解できませんでした😭 主人公ちゃんは何を言ったのでしょうか？！ とてもとても気になっております🙏🙏 (2021年10月13日 11時) (レス) @page19 id: 038716753e (このIDを非表示/違反報告)
桜乃茜(プロフ) - 冬枯さん» コメントありがとうございます！まじ逆先ってやつは俺たちを狂わせるのが好きだなぁ！？(())確定演出ですり抜けは最高につらですね……こちらは先程10連を引いたらお迎えしました！（自慢乙）これからも夏目くんとこの作品を好きでいてください！ありがとうございます！ (2020年10月3日 21時) (レス) id: 8b70bc5459 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜乃茜 | 作成日時：2020年6月10日 21時
