第12話 ページ15
『どうしてこんなことに……』
そんなこんなで私は、この30分必死に逃げ回っているわけである。
隠れれば万事解決なのだが、3年間も登校し続けた2人には敵うわけもない。どこかに隠れ、オレンジと黒が見えたら静かに逃げるを繰り返している。
『(かくれんぼとしては反則だけど……)』
そんなことは言ってられない。何せこのかくれんぼには、私の将来がかかっているのだ。平凡に天寿を全うしたければ、命を賭けてでも逃げなければならないのである。
「嬢ちゃん」
『んっ……！？』
そんな時、どこかから私を呼ぶ声が聞こえ、不覚にもびっくりしてしまった。周りを見れば、少し先の軽音部室からおいでおいでと動く手。
引っ張られるように部屋に入れば、真っ暗な部屋の中に、同じクラスの朔間零くんがいた。
「災難じゃったのう、嬢ちゃん。どれ、我輩が匿ってやろう」
『わっ、いいんですか？そうしていただけるととても助かります……！』
「うむ。さぁ、この棺桶にお入り。安心せい、凛月や月永くんが来たって、糸の嬢ちゃんを必ず守ってやろうぞ」
再度お礼を言って、棺桶の中にそっと入る。蓋を閉められた棺桶の中は真っ暗だが、零くんの纏う香水と、少しの洗剤の香りがしてとても落ち着いた。
気づけば私は、目を閉じて眠っていた。
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桜乃茜(プロフ) - 卵焼きさん» 受験生同士頑張りましょう……！月組では凛月くん派です！気が合いますね！((( (2020年5月15日 22時) (
レス) id: 5ed7d96c32 (このIDを非表示/違反報告)
卵焼き - 桜乃茜さん» 受験大変ですよね…私も今年受験なので気持ち分かります…！更新は無理せず頑張ってください！影ながら応援しています！PS:月組、レオくんと凛月くんどっちが好きですか…？？ (2020年5月15日 20時) (レス) id: 5e8aefee95 (このIDを非表示/違反報告)
桜乃茜(プロフ) - 卵焼きさん» わわわっありがとうございます……！そう言っていただけるとこちらとしてもやりがいを感じます！嬉しいです！月組いいですよねぇ〜！今後ともよろしくお願いします！ (2020年5月14日 23時) (レス) id: 5ed7d96c32 (このIDを非表示/違反報告)
卵焼き - コメント失礼します！めちゃくちゃおもしろくて思わずコメントしちゃいました…！！凛月くん最推しなので嬉しいです！月組愛してるぅ〜！！！！ (2020年5月14日 22時) (レス) id: 5e8aefee95 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜乃茜 | 作成日時：2020年4月16日 21時
