魔法11回目 ページ14
「本当はこんなに可愛いのにネ」
『ん？』
時は流れてお昼。学食で私は夏目くんとお昼を食べていた。サンドイッチ美味しい。
「ほラ、ジャムついてるヨ」
そう言って夏目くんは私の口元を自身の指で拭うと、そのまま指についたであろうジャムを舐めた。
『あ、汚いよ』
「どきどきとかしないノ？」
『どきどきっていうか、私の口元にあったジャムを天下のアイドル様に舐めさせてしまって申し訳ない』
「バカにしてるでショ」
『そんなことないよ〜、んふ』
「笑ったネ」
私につられて夏目くんもくす、と笑う。
『美味しい、私のジャム？』
「含みがある言い方しないでヨ」
『そのままの意味だよ、私が作ったの』
「ヘェ、すごいネ。うン、美味しいヨ」
そんなに気に入ってくれたなら、また作って持って来よう。家には他の種類もいっぱいあるから。今日は苺だったけど、ブルーベリーとかりんごとか。
「かっこいいって言われるの気にしてるでショ」
『んぐっ』
前振りも何もない夏目くんの急な発言に驚き、サンドイッチの欠片が変なところに入った。なんで分かるんだ、私は夏目くんにこのことを言ったことがあっただろうか。
「言わなくてもわかるんだヨ。にいな、すぐ顔に出ル」
『そうなんだ……』
顔に出やすいなんて初めて知った。まさか仲良くなって数日の人に見抜かれるなんて思わなかった。魔法使い、侮れない。
『んん〜、かっこいいって言ってくれるのはありがたいんだよ？その人の目にそう映ってるんだったら私はかっこいいんだろうね。でも私だってさ、ほら、こんなのでも一応女の子だから』
どうしても可愛いに憧れてしまう。叶うならば、あんずちゃんのような子になりたい。
「にいなは十分可愛いと思うけド」
『えっ、危なっ』
二度目の急な発言に、今度は持ってたカップを落としそうになる。
「その意味わからないところで顔赤くなるところとカ」
『ちょっ』
「笑顔とカ」
『待っ』
「��お裁縫してる時の顔とかね��」
『勘弁してください……』
そこで魔法使うのは本当にずるい。私はただ、赤くなった顔を手で覆うことしかできなかった。
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桜乃茜(プロフ) - リンゴアメ!さん» ありがとうございました！夏夢お幸せに！！ (2020年5月17日 23時) (
レス) id: 5ed7d96c32 (このIDを非表示/違反報告)
リンゴアメ! - 夏目と夢主ちゃんの恋、永遠に応援してます!!お幸せに!! (2020年5月17日 23時) (レス) id: 4fea662fb0 (このIDを非表示/違反報告)
桜乃茜(プロフ) - ふがしさん» 何度もコメントをいただいてとても嬉しかったです！夏目くんいいですよね〜^ ^最後まで応援ありがとうございました！今後も頑張ります、よろしくお願いします！ (2020年4月17日 14時) (レス) id: 5ed7d96c32 (このIDを非表示/違反報告)
ふがし(プロフ) - 夏目くんと夢主ちゃんを最後まで応援できてよかったです！全部の話が面白かったです。夏目くんはやっぱり最高！！作者さんの違うお話も応援させていただきます^_^ (2020年4月17日 14時) (レス) id: 6aa67785d1 (このIDを非表示/違反報告)
桜乃茜(プロフ) - 雪さん» へああああああ！！すみません、嬉しすぎて昇天しかけてました(( お話はあと少しとなってしまうかもしれませんが、今一度夢主ちゃんと夏目くんの応援を、よろしくお願いします！ありがとうございます！ (2020年4月15日 20時) (レス) id: 5ed7d96c32 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜乃茜 | 作成日時：2020年3月26日 12時
