【スマブラX】青い三剣士と！【亜空の使者】

たとえば１人でも ページ11

貴｢あの鎌をくらったら....ちと危ないかね」

振り下ろされる鎌を避けながら、対策を練る。

一旦振り下ろす直前に、一時的に動きが止まった。そこを狙って懐に飛び込み、上から下へ切り裂くように斬撃を加える。


鎌のリーチの中に入ってやれば、剣とは違い小回りが利かない。


常に間合いを保ち、斬り付け続ける。


｢グオ...」



倒したかと思った時、相手が静止する



貴｢....！」





ビュビュビュビュビュビュビュビュ！



貴｢─っ！？」


突然、相手が鎌を回し始めた。

貴｢うわっ！」


大きく吹き飛ばされ、鎌で傷付いた体を回復魔法で癒す。


貴｢あれを止めるのは不可能...だよね....」



吹き飛ばされた所にあった岩に隠れると、そこには。

｢おねえちゃん...」


幼い子供が取り残されていた。
貴｢....」

誰も見てないなら血まみれになっても構わない。治せばすむのだから。

小さな子供にそれを見せてはいけない。


....なら、こうするしかないね。



貴｢ねえ、おねえちゃんが魔法使いだって言ったら...びっくりするかな？」

子供....男の子は口をあんぐりと開けて、コクコクと頷いている。


貴｢じゃあ、あいつを、あの怖いおばけを...すぐに凍らせてあげるからね？」

上手くいくかは五分五分だけど、やるしかない。氷の最上級魔法。


貴｢ブリザジャ─」


瞬間、私の体から魔力が一気に漏れ出す。

それらは体外ですぐに冷気に変わり、生成された氷の塊が槍となり、刃となって敵を襲う。




....数秒の後、敵ごと氷が消滅した。


私の勝ちだ。


｢おねえちゃんすごい！」


貴｢...そうだね、今は頑張ったよ」



村の外から人々が、歓声と共になだれ込んでくる。

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