天使姉弟の冥府浄化記 其の二

十五章　謎の侵略者 ページ8

ハデス『聡明なパルテナちゃんなら、なんか知ってるんじゃない？』
パルテナ『いえ、まったく…。
　 ただ少なくとも、この星の物では無い事は確かです。』
ピット「つまり、宇宙からの侵略者！？」
ナチュレ『ヤツラめ。大地を削って吸い上げておる！
　 人類が地上のイナゴなら、ヤツラは星のイナゴという事か。』
ハデス『こちとらもちょっぴり困りますかね。
　 このままじゃ、根こそぎいっちゃうもんなぁ。』

ナチュレ『ヤツラめ。
　 この自然軍が鉄槌を下す！皆の者、突撃じゃ！』
ハデス『冥府軍もテキトーにやりましょうかね。動くものはぜーんぶ敵。ＯＫ？』
自然と冥府も魔物が部隊を組んで、未知の敵へ向かう。

A「素直に同盟を組めばいいものを。」
パルテナ『巻き込まれないようにしつつ出来る事をしましょう。』

――――――
――――。

空中に浮かぶ大陸の上を飛ぶ。
パルテナ『この敵軍、なんて呼べば良いのでしょうね？』

？？「ＨＡＨＡＨＡＨＡＨＡ！！」
赤い炎に包まれた誰かが高笑いをしながら、敵を殲滅する。
？？「ノー・プロブレム！」
パルテナ『貴方は……“太陽神ラーズ”ですか？』
ラーズ「ＹＥＳ！」
ピット「太陽神ラーズ……？」
ナチュレ『自称“太陽の使い”じゃな。』
A「……自称か。」

ラーズ「お揃いだねキミ達！」
パルテナ『ラーズ、この敵軍の事を何か知っているのですか？』
ラーズ「よくぞ聞いてくれた！

――――――これこそ！！“浮遊大陸群・オーラム”だ！！」
ハデス『オーラムねぇ。』
ラーズ「大事な事なので二度言うぞ！

―――――“浮遊大陸群・オーラム”だ！」
A「一回で充分。」

ラーズ「神界黙示録第八十四章の三！
　
　 “破壊と破壊に誘われ、無から生まれ、無に帰るもの現れん。
　 天と地と海を呑む物、オーラム。銀河を渡りて訪れん！”」
A「………そんな伝承あったか？」

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