天使姉弟の冥府浄化記 其の二

十七章　新生オーラム ページ25

ピット「た、助かった。」
イカロス「隊長！よくぞ御無事で！！A様も！」
A「パルテナ！イカロスでは歯が立たんぞ！」
パルテナ『そうですね…。
　 “のれんに腕押し”、“ぬかに釘”です。』
ナチュレ『そなたは部下に冷たいのぅ。』
ピット「引っ込めてください！無駄死にさせたくありません！」
A「……私はともかく、ピットはどうやってラーズの方に行くのだ？」
ピット「うッ……。」

イカロス「隊長！我々は、パルテナ様のお役に立ちたいから来ているのです。」
イカロス「隊長の目的は、ラーズを討ってオーラム軍を無効化すること！
　 その為には、微力ながらお手伝いさせていただきます！」
A「隊長。部下がこんなにも言っているのだぞ？」
ピット「姉さんまで…。
　
　 ………分かった。分かったよ。
　 パルテナ軍、進撃するぞ！」

A「…イカロス。後で褒美をくれてやろう。
　 見下されるのと踏まれるの、どちらが良い？」
ピット「姉さん！？」


―――――
―――。


最初に使ったオーラムブレインへの入り口が“パイロブラスター”によって燃え、通る事が出来ない。
なので、迂回する事になった。

A「……イカロス。
　 普段の鍛錬が物を言う。オーラムブレインに着くまでにへばるようじゃ……。

　 また、私が鍛えなおしてやる。」
イカロス「はい！頑張ります！」
イカロス「体力が尽きても、引っ張り出して頑張ります！！」
ピット「姉さんって…イカロスを扱うの上手なんだなぁ。」
パルテナ『“飴と鞭”っていう物で、上手に束ねますね。
　 …そのせいか、Ｍイカロスが増えるんですよね。』
ナチュレ『お主の所の部下は一体…。
　 ……じゃが、一度我が軍にもやってほしいのぅ。』


オーラム軍が追いかけるなか、オーラムブレインに突入した。

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