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『先輩、手始めにアレ…乗りましょうか!』
「本気?ついこの間まで病院で寝込んでた人間の言う言葉じゃないけど…」
夢の国に着いて中に入った俺たち。
キャッキャとはしゃぐAはそびえ立つホラーマンションを指さしてさらに目を輝かせた。
俺、あーゆー絶叫系絶対無理だと思うんだよね。
タフだよね、月永家って。
『ダメ、ですか…?』
「っ…それはズルくない?まぁいいよ、退院祝いで付き合ってあげても。」
上目遣いを上手に使ってねだってくるAが可愛いからつい目を逸らしてしまう。
『やった!!行きましょう、先輩!』
「はいはい…ゆっくりいこ〜よ〜…」
俺の手を握ってかけ出すA
柔らかい橙色の髪が目の前で揺れる。
(こんなはしゃいじゃってさ、お子様なんだから)
*
「おい!あいつら行ったぞ!おれらも追いかけるぞ!」
「ちょ!leader!そんなに走ったら転びますよ!」
「ちょっとぉ〜…あいつらの行先俺、絶対行きたくないんだけどぉ?」
「ほんと、同感よ…凛月ちゃんったらAちゃんに甘いんだから」
人混みに消えていくAとリッツの背中を追うおれたちは今、世にいうス○ーカーをしている。
大丈夫、犯○じゃないから。あくまでもかわいい妹の警護だから!!
「大体ねぇ、Aが心配なのはわかるけどさぁ?」
「追いかけるなんて発送にはならないわよねぇ?ましてや念願のデートなのに。」
「しししし仕方ないだろ!?だってリッツ!Aの事組み敷いた事あるもん!!!」
ヤレヤレと首を振っていたセナとナル
初めてのテーマパークで周りを見渡すスオー
危機感のないメンツにおれはついポロッと口を滑らせた。
すると3人はグルン!!と首をこっちに向ける。
「What?!」
「組み敷いたァ!?」
「凛月ちゃん、ついにやったわねぇ…。」
どーゆー事なの!!とセナがおれをブンブン揺らす。
頭揺れる、脳が揺れる。
「どーしたもこーしたも…かくかくしかじか…」
理由を説明してやればセナとスオーが
「早くあいつら追いかけるよォ!?」
「瀬名先輩!!この朱桜司もついて行きます!!!」
と、スイッチが入ったらしい。
おれとナルをおいてどんどん前に進んでいってしまう。
「おれ、なんかやばいこと言った…よな…」
「まぁでも、凛月ちゃんも悪いから仕方ないわね…。」
フゥ、と一息はいたナルと一緒におれたちはリッツとAを追いかけた。
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苺ミルク飴(プロフ) - すごく面白かったです!!!続きがとても気になります!!更新、楽しみにして待ってますね!頑張ってください!応援してます! (2021年12月14日 20時) (レス) @page31 id: 976df8db05 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なこ x他2人 | 作成日時:2019年7月26日 0時