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海「Aちゃん、帰ろ」


教室が静かになったころ
海君が教室に顔を出した


A「うん」


海「遅くなってごめん」


A「大丈夫だよ」


海君の横顔を見上げて、
カッコいいなぁ、とか思う

絶対、モテるよね
よく私に嫌がらせとか来ないもんだ

そんな海君が想う人は誰なんだろう
学年1の美人の戸田さんとか?


海「どうしたの」


A「へ?」


わ、ずっと顔見てたみたい
恥ずかしい…


A「ご、ごめん」


海「見とれたとか?」


A「や、いやいや」


海君がニヤッと笑う


海「はは!」


A「!?」


海君が急に笑うから、
びっくりした。


海「やっぱ、面白いね。
俺Aちゃんのことすっごい好きだわ」


A「ど、どうも…?」


海「もー、佑亮諦めて俺にすれば?」


A「じょ、冗談やめてよ」


海「冗談じゃないんだけどな」


A「からかわないでよ。」


海「ごめんごめん」


やっぱり、からかってたんじゃん

今、海君に流されてたら
楽に慣れてたのかな、とか
あるはずないけど考える


A「クレープ、楽しみだね」


難しいことを考えたせいで
重たい声になる

そんな私を海君はきょとんと見つめて


海「え、どうしたの」


A「なんでもないよ」


アホらしいこと考えてる奴って
思われたくないし


海「そう?」


海君が足を止めた


海「着いたよ」


A「美味しそう。」


ショーケースのサンプルを覗く


A「イチゴのこれがいい」


指を指して振り向くと海君がいない


A「あれ?」


ふと、横に目をやると

注文してる、え、個別に頼む
スタイル?

そのへんはドライなのかな?
一緒にワイワイ決める、みたいなのイメージしたんだけどな


海「お待たせ。はい」


海君が両手に持ったクレープを
1つ差し出す


A「え?私の食べたかったやつ。ありがとう…」


いつ、見てたの?


海「よかった…Aちゃん、ずっとそれ見てたからさ、間違ったらどうしようかと思った」


A「ありがとう!お金…まってね」


海「いいよ、俺が連れてきたんだし」


A「でも、」


海「ここは黙って奢られるとこだよ?」


A「ん…」


口元にクレープを押し当てられる


A「あひがと。」


海君、王子様みたい

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作品ジャンル:恋愛
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ろく(プロフ) - めるてぃ*さん» いやいや本当のことですから(o´艸`) (2016年12月21日 0時) (レス) id: 56aeefca96 (このIDを非表示/違反報告)
めるてぃ*(プロフ) - ろくさん» そんなこと言って言って頂けて光栄です( ; _ ; ) (2016年12月19日 0時) (レス) id: 5f3655955a (このIDを非表示/違反報告)
ろく(プロフ) - めるてぃ*さん» めるてぃさんの作品最高に好きです(o´艸`) (2016年12月16日 18時) (レス) id: 56aeefca96 (このIDを非表示/違反報告)
ろく(プロフ) - KTさん» こんな具体的にありがとうございます!!すごくいいです(o´艸`)参考にさせてもらいます〜! (2016年12月15日 22時) (レス) id: 56aeefca96 (このIDを非表示/違反報告)
めるてぃ*(プロフ) - ろくさん» 読んでくださったんですか( ; _ ; )嬉しいです( ; _ ; ) (2016年12月15日 22時) (レス) id: 5f3655955a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ろく | 作成日時:2016年12月4日 10時

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