好き、好き、大好き2 (ページ11)

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海君のイケメンさを再確認した

A「おいし…」

海「でしょ」

A「ん～。さすがだね」

海君が嬉しそうに笑う

海「Aちゃんのまだ食べたことないやつだ」

A「食べる？」

クレープを差し出すと
海君の動きが止まる

海「いいの」

A「いいよ？」

卵焼きをねだってきた海君が
戸惑うことがあるだろうか

海「ん、じゃあ…」

遠慮がちにクレープをかじる姿に
新鮮さを感じる

A「美味しい？」

海「うん、美味しい。俺の食べる？」

A「や、いいよ…」

さすがに、緊張すると言うか…

海「美味しいのにな～」

そうぼやいてクレープを食べ始める

A「ふふ」

久しぶりに、心から楽しめてる
何も考えないで笑えるし

海「Aちゃんの笑った顔
久しぶりに見たかも」

A「え？」

海「最近のAちゃん、暗かったから」

A「うん。」

海「あ、クリームついてる」

A「わ、どこ」

海「口元」

海君が自分の口元を指さして
教えてくれる

急いで拭うと

海「とれてないよ」

A「え、どこどこ」

海君が私の顔に手を伸ばして
自分の指で私の口元を拭った

海「はい、とれた」

そう言うと指についたクリームを
口に運んだ

A「！！」

海「？」

素でやってるの？
それなら、怖すぎる…
こんなことされたら、好きになっちゃうよね

A「海君って、ちょっとチャラい…」

海「え？何でだよ」

A「女慣れしてるよね」

食べ終わったクレープの紙を
折り曲げながら言う

海「女慣れって何だよ」

A「女子がキュンとする点をめっちゃ突いてくるんだもん」

海「Aちゃんもキュンとした？」

A「私はしないよ」

海「なーんだ。」

こういうとこだってば…
思わせぶりなことばっかするんだもん

A「ね、海君の好きな人の話聞かせてよ」

海「俺？」

A「うん！なかなか教えてくれないからさ、」

海「別に、何にも進展ないよ」

A「何でもいいからー！」