言って欲しい、27 ページ32
セトさんがキドさんからTシャツを借りてきてくれたので有難く拝借した。Tシャツを頭から被り、そしてパーカー羽織る。
これで外は出れるだろう。
とにかく私は歩けるように努力しなければ、と思い、セトさんにはあまりにも無理そうに見えたら手伝うように頼み、しばらくは遠くから見守って頂くことにした。
壁に寄りかかった状態から、ｽﾞﾙｽﾞﾙと背中を落とし、床に手を付き、そのままうつ伏せになって、膝と手を駆使して這いずり回った。
うん、えっと貞子かな…。←
やってる本人もドン引きだが、これ以外動ける方法がないので諦めた。
とりあえず、セトさんに扉を開けてもらい
お風呂場へ向かうことにした。
＊
なんとか、セトさんに扉を開けてもらうという補助の上、お風呂場に辿り着いた。
けど、私腰がやられてるのにどうやってお風呂入るんだ…。そもそも前提が無理だということに気がついた。
すると、そのことに若干固まっていた私を見てセトさんが気を利かせ「俺、一緒に入りましょっか？」と困ったような顔で聞いてくるが、遠慮しておいた。
汚い体を見せるのは御免だ。いくら性対象と見られてないにしろ、セトさんにも申し訳ないし…。
と思っていると、途端に彼は顔を真っ赤にし「あっ、すみませんっす…そんなつもりじゃ…」と謝ってきた。どうやら、私が女ということすら一瞬忘れていたようだ。
……いいけどね？ 別にいいけどね！！？
善意から言ってくれたのだから、気にしないでくれと伝え、ついでにキドさんを呼ぶように頼んだ。
彼は豪速球のようなスピードで部屋を出ていった。そんな気にせんでも…。
私は風呂に入るためにパーカーを脱いで、スカートのチャックも下ろした。
……暇だ。キドさんが来てくれるまで風呂に入ることすら出来ない。入れたとしても床に張り付くことになるだけだろう。
暇を潰すかのように、カノさんのパーカーを腕を伸ばして少し遠目に見てみる。
少し、私の体よりも大きめのサイズのパーカー。ポケットは付いていないし、チャックも着いていない、本当に羽織るだけのものだ。
私はまた徐にパーカーを顔の近くに寄せて、
深く息を吸って吐いた。さっきから何度こうしているかわからないくらい何度もしている。
このまま、カノさんの香りが私の体の中に充満してくれたらいいのに。
なんて思いながら、匂いを嗅いでいると
股間の辺りがなんだかむず痒かったので
ふと右手の指先で触れてみるとその指先は
真っ赤に染まった。
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ピーコ(プロフ) - 愛羽姫さん» (ﾟдﾟ)！ 確か、トリップの方にもコメント頂いた方ですよね…！ ありがとうございますすすすっす！！← コメント来なくて寂しかったので嬉しいです…。ファン！？ そ、そんな…もう本当にありがとうございます！ これからもちまちま頑張ります(笑) (2018年4月4日 1時) (
レス) id: 36c7fddb64 (このIDを非表示/違反報告)
愛羽姫(プロフ) - コメント書いたつもりでいたらまだでしたああぁ！やっぱりピーコ様の作品は皆面白い…！！もう私ファンですからね…！← 応援しまくりますよもう！ (2018年3月26日 19時) (レス) id: 68f98be685 (このIDを非表示/違反報告)
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作者ホームページ：なし 作成日時：2014年1月28日 22時
